実家を誰も継がない!買い手のつかない空き家はただであげるという選択もある

実家を誰も継がない!実家には誰も住む予定がないので売却しようとしたのだけれども、立地条件が悪いせいか全く売れる気配がない。

本記事では空き家となった実家は、売る、貸す、解体して更地にする以外にも、「ただであげる」という選択があるということを提案しています。

 

みんなの0円物件サイトは、2020年度は国土交通省「空き家対策担い手強化・連携促進モデル事業」に採択され、全国の複数自治体等と連携をしながら空き家の課題解決に取り組んでいます。

 

誰も継がない実家はどうなる

■売却できる場合

立地条件がよく資産価値のある実家であれば、空き家にせずにすぐに売却して相続人で分けることができます。

■空き家を放置した場合

家を誰も継がないと言っても相続放棄手続きを行わない限り、法定相続分通りに相続が発生しそのすべての相続人に管理義務が生じることになります。

1)相続人は毎年発生する各税金を納めなければならない

・固定資産税
・住民税など

税金は管理義務を負っている全員に対して連帯納税義務が課せられます。

2)家の管理費用がかかる

人が住んでいない家は少しずつ老朽化していきます。空き家をきれいな状態に保つためには、定期的な点検や掃除・換気が必要となるのです。

遠方の実家であれば家の手入れをするための交通費や滞在費が必要となりますし、空き家の管理代行サービスを業者に依頼するにしても報酬費用が発生することになります。

3)空き家を管理せずに放置することもリスクあり

2015年には「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、放置されている空き家に対してペナルティが課せられるようになりました。

これは、放置空き家に対して自治体が指導を行ったり改善命令を出すことができる制度で従わない場合は、固定資産税の増額や罰金。最悪の場合、強制解体されその費用を全額請求されることになります。

4)解体して更地にする

管理が大変だからといって更地にするにしても解体費用が高すぎます。

【物件の解体費用の目安】
1㎡あたり1.5万円が相場。一般的な一軒家で150万円ほどの解体費用がかかります。特殊な構造や素材、立地などによって価格は変動します。

しかも、更地にした場合、固定資産税が6倍近く上がります。

相続登記せず放置するとさらに厄介なことになる

実家の家と土地を死亡した人の名義のまま相続登記せずに放置するケースです。

・相続登記を曖昧にしておくとそもそも売却することが不可能。

・家と土地の名義が亡くなった人のままだとその不動産は法定相続人の共有状態となります。さらに、そのまま次の代の人も全員亡くなっているのに名義が親のままである場合は、法的相続人がさらに増えていくためますます売却が困難な状態になります。

・共有相続人の中に借金をしている人がいれば債権者により差し押さえられることになるので、その借金を返さない限りその不動産を他の人に譲ったり売ったりすることが不可能になります。

実家を相続しないからといって相続登記を曖昧にしておくのは、後の世代での相続が複雑になり子孫に迷惑をかけることになるのです。

 

相続放棄しても管理責任は残る

実家を継がない=相続を放棄するという方法もありますが、

相続放棄した人は、その放棄によって相続人となった人が相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産を管理しなければならない(民法940条)

という法律があるため、相続を放棄したからといって空き家の管理責任は免れないのです。

空き家をただであげるという選択

売れない不動産を所有していると、税金と維持費を延々と払い続けなければいけません。

「持っているだけで金食い虫状態の空き家なら、活用してくれる相手に譲ってはどうですか?」

という提案をしているのがみんなの0円物件というサイトです。

これは、重荷となっている不要な不動産を譲りたいという人と、欲しいという人を引き合わせてくれるというサービスで、2019年の7月にスタートしてから今日まで、登録されている物件の8割以上が成約しているという実績があります。

特筆すべきことは、空き家対策のモデル事業としても採用されていること。

掲載料は一切かからないので、お試し感覚で掲載してもらえます。

田舎で交通の便が悪く、どうせ誰も欲しがらないだろうと思ってる土地や空き地でも

  • 今までに掲載した8割以上がマッチングしている。
  • 平均数十件の問い合わせがある。
  • 平均掲載日数15日
  • 最短で即日マッチング

というサイトに掲載することでお荷物物件を厄介払いする確率も高まるということです。

 

2022年から2023年にかけて不動産価格が上昇しているエリアも増えてきています。

お荷物不動産だけれど、ただであげる踏ん切りがつかない場合は、先に現在の評価額を確認してみてはどうでしょうか?

➡【お荷物不動産】の現在の評価額を確認してみる