外壁の高所にコケを見つけた!放置のリスクと除去作業の危険性について

外壁の高所にコケが生えていた。「見た目は悪いけど届かないし今のところなんの支障もないから」と放置しているお家も多いのではないでしょうか?

しかし、外壁のコケは防水性が落ち始めているサインかもしれません。そのまま放置すると外壁がボロボロになったり、水が染み込んで壁の内部を腐らせたりもします。

そこで、本記事では外壁にコケができた際の除去法(高所・低所)や放置のリスク、あわせて予防方法について解説しています。

外壁の高所にコケを発見!

高所のコケでも薄くついたものであれば柄の長いモップや家庭用高圧洗浄機でも掃除は可能です。

しかし、厚いコケがびっしりと広範囲に生えている場合は、ロングブラシででこすっても力が届かないため簡単に除去することができません。

脚立やはしごでの作業は転落事故の危険性がありますし、2階から身を乗り出してこすり洗いするのも危険ですので、無理をせず業者に依頼したほうが無難です。

外壁の高所ににコケが大量に発生している場合は足場も必要ですので、外壁塗装の時期に合わせて同時に行えば費用をおさえることができますね。

コケが発生しやすい環境であるなら、塗料の際に防カビ防藻仕様の塗料を使用することをおすすめします。

外壁の低所のコケ

低所とは1階であってもはしごや脚立を使わないレベルの高さを基準にしてください。

自分でメンテナンスできるコケ

・部分的に薄っすらと生じたコケ

・壁自体に撥水性がある場合

このレベルのコケは表面的なもので、根が外壁の奥まで張っていないので簡単に落ちます。

壁を落とす時の洗剤は、カビキラーやハイターなどの塩素漂白剤を使うとコケだけでなく外壁の塗装まで剥がしたリ変色させる恐れがあります。

各メーカーから家庭用の外壁洗浄剤が販売されており、ホームセンターやネット通販で購入が可能できますので、専用の薬剤を利用するようにしましょう。

低所でも業者に依頼したほうが良い場合

・広範囲に渡って厚くびっしりとコケがついている場合

・壁に撥水性がなく水が染み込む場合

外壁の塗装が劣化しているため水をはじかずに外壁素材がミスを吸い込んでしまう状態です。

このレベルになるとコケの根が内部に入り込んでいるかのせいが高く、表面を洗浄してもすぐにコケが発生する可能性があります。

また、広範囲に厚く発生したコケは家庭用のコケ洗浄剤では落ちにくく、ゴシゴシこすりすぎると外壁を痛めてしまいます。

業者はこういったコケに対してはバイオ洗浄をおこなうので、壁を傷めることなく洗浄できます。

外壁のコケを放置することのリスク

中性化現象が起こり外壁がもろくなる

コケが外壁にずっと張り付いているということは、外壁材が常に湿っている状態と同じことです。そのため、外壁の表面がもろくなって剥がれ落ちたり、塗膜が剥がれて雨漏りの原因となったりします。

コケが根を張り外壁が水分で腐る

コケを放置していると段々と根を張っていきます。コケの根は次第に外壁の内部まで入り込み、外壁の内部を常に湿った状態にしてしまいます。

そうなると、外壁の表面だけでなく内部まで腐ってしまうので、塗装だけでは修繕できない状態になります。

万が一、手で押しただけでへこむほどコケの根が素材の内部まで入り込んでいる場合は、壁全体の張替えといった大掛かりな修繕が必要となります。

コケの胞子が人体に悪影響を与える

コケは胞子を飛ばして繁殖します。この胞子が人の体内に入り込みアレルギーを引き起こすこともあります。

 

コケが発生する原因

近くに川や森林がある

コケは自然の中で自生している植物なので、近くに川や森林がある場合そこから胞子が飛んできて外壁に付着し発生します。

コケは高温多湿の場所を好む

壁に付着したコケは水や胞子を養分にして繁殖していきます。家の周りでは日当たりが悪くジメジメした所に生育しやすいため、住宅の裏側や北向きは定期的に確認しておいたほうが良いでしょう。

通気性が悪い場所を好む

建物と建物の間の通気性が良くない場所もコケが繁殖しやすいです。

住宅は民法の規定で「隣家との距離を50cm異常話さなければならない」とされているのですが、そのわずかな隙間に不用品をおいたり雑草が生い茂っていたりすると通気性が悪くなりコケの繁殖を促してしまいます。

通気性を維持するためにも、家の周りの雑草を刈る、不用品やゴミを置かないなど日頃から意識するようにしてください。

 外壁に凹凸があるデザイン

おしゃれな外観で人気が高いサイディング外壁は、板状の外壁材を壁に貼り付けていくものであるため凹凸が生まれそこに雨水が溜まりコケが発生しやすくなります。

また、劣化したサイディング剤も撥水効果がなくなるため水が染み込みやすくコケが繁殖しやすいです。

コケが生えてこないようにする予防策

自分でできるメンテナンス

日々のチェックを怠らない

コケが根を深く張る前にしっかりと洗浄することでコケの繁殖を抑えられます。

専用の洗浄剤を使って洗い流す。もしくは、軽度のコケは熱湯に弱いのでお湯をかけても効果はあります。

周辺環境を整える

苔が生える原因は胞子が壁や屋根に付着することであるので、庭の雑草や植木を手入れすることでコケが発生しづらくなります。特に、外壁の近くに茂っている植物は日陰になるのでコケの原因になりやすいです。

業者に依頼したほうがよいこと

コケ防止塗料で塗装をする

外壁塗装をする際に、「防藻・防カビ塗料」というコケやカビを防ぐ薬品を配合した汚れの付きにくい塗料を使用してもらいます。この塗料には殺菌効果もあるので胞子が壁についてもコケの繁殖を抑えることができます。

外壁材を変更する

・コケが付きやすい外壁材・・モルタル・リシン

砂や骨材を混ぜてある塗料で、凹凸のある仕上げになるため水が溜まりこれがコケの発生に繋がりやすいです。

・コケがつきにくい外壁材・・ガルバリウム鋼板など金属の外壁

表面に凹凸がなく無機質であるためコケの胞子がついても繁殖しにくいです。ただし、サビに弱かったり傷が付きやすいなどのデメリットもあります。

まとめ|コケの除去を業者に依頼する

業者にコケの除去を依頼するのは次の場合です。

  • はしごを使わなければならない高所、もしくは、2階以上の高さにコケが発生した。
  • 外壁全体にびっしりとコケが生えている
  • 10年以上たった外壁塗装の時期に同時にコケの除去を依頼する

コケの除去を行う場合は、コケの除去費用がいくらになるのか専門の業者に見てもらってください。

その際、直接外壁業者に連絡するよりも優良で信頼できる業者を紹介してくれる見積もりサイトを利用すると安心です。

外壁塗装パートナーズは建築士が運営している外壁塗装の専門見積もりサイトです。

このサイトには外壁塗装専門のアドバイザーにいつでも相談できる体制が整っているので、コケの悩みはアドバイザーに相談して無料の外壁診断をしてもらうようにしてください。

 

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