灯油をこぼした!コンクリートが乾く前に小麦粉や新聞紙で処理

灯油をコンクリートにこぼしてしまったときには慌てずに小麦粉や新聞紙を使って吸い取るようにしてください。

本記事ではこぼした灯油の吸い取り方や臭いの対処法シミの取り方について説明しています。

コンクリートに灯油をこぼしたら小麦粉か新聞紙で吸い取る

灯油をコンクリートにこぼした時はできるだけ早く吸い取りましょう。

その時に最初に試してほしいのが小麦粉です。なぜならば小麦粉を使うことで灯油の臭いがかなり抑えられるからです。

小麦粉で灯油を吸い取る方法

【準備するもの】
小麦粉  200g (こぼした灯油の量によって調節)
ほうき ちりとり ビニール袋

【やり方】

  1. 灯油全体に小麦粉をなじませて5分ほど放置します。
  2. 小麦粉に灯油が馴染んだらほうきで掃き集めます。
  3. 集めた小麦粉はビニール袋に入れて捨てます。

先に新聞紙や古布で吸い取るという方法もありますが、直に小麦粉をかぶせたほうが消臭効果が高いです。手についた灯油の臭いも小麦をつけて揉み込んでから、石鹸で洗うと落ちやすいですよ。

【注意点】
コンクリートやフローリングでは小麦粉が有効ですが、マットや絨毯の場合はカビの原因にもなるのでおすすめできません。

新聞紙や古布で吸い取る方法

【準備するもの】
新聞紙 古布 ゴム手袋 ビニール袋

【やり方】

  1. ゴム手袋をはめる
  2. 新聞紙や古い布をコンクリートにこぼれた灯油の上にかぶせて吸い取らせる。
  3. こするとかえってコンクリートの中にしみていってしまうので押さえる用にする。
  4. 新聞紙や古布が灯油を吸い取ったらビニール袋に捨てる。

 

灯油は引火点が約40℃なので自然発火の危険性は低いですが、それでもいろいろな要因が重なって引火することもありうるので、捨てるときは濡らした新聞紙に包んでからビニール袋に入れると安心ですね。

灯油の臭いにはお茶がらやコーヒーの出がらしを使う

灯油の臭いが気になるという場合は次の方法があります。

  • 乾燥させた茶がら(または、お茶の葉)・コーヒーの出がらしをまいて掃除する
  • みかんの皮で拭く。こぼした範囲が狭いときは有効です。
  • 洗濯用洗剤をまく。 粉状の洗剤のほうが掃き取りやすい。液体の物を使うときは滑らないようにしっかりと拭き取る
  • 灯油消臭中和剤 灯油のニオイ消しや中和のための商品。ホームセンターなどで購入できます。

ベランダや玄関など家の外部のコンクリートであればそれほど気にならないと思いますが、それでもなるべく早く臭いを消したいというのであれば試してみてください。

あわてて水で流さないでね

慌てて水で流すと灯油がこぼれた範囲が広がってしまうので逆効果です。

また、家の外に側溝などがある場合は流した灯油が川や海を汚染してしまいます。農業用水に流れ込んで他の人の生活にも悪影響を及ぼしかねないので気をつけなければいけません。

シミを落とすときは中性もしくはアルカリ性洗剤

コンクリートにこぼした直後であれば中性洗剤

  1. 台所用の中性洗剤を雑巾に取って灯油のシミの部分を優しく擦ります。
  2. 5分くらい放置して油が浮いてきたら濡れ雑巾でシミの部分を拭き取ります。
  3. シミが残っていたらこれを数回繰り返します。
  4. シミが取れたら濡れ雑巾で中性洗剤を拭き取ります。
  5. 中性洗剤自体もシミの原因になるのでしっかりと拭き取ってください。

時間が経った頑固なシミにはアルカリ性の洗剤

  1. アルカリ性の洗剤(マジックリンなど)コンクリートのシミの部分にかけます。
  2. そのまま約10分間放置します。
  3. その後、たわしやブラシでこすります。
  4. 最後に洗剤をよく洗い流して水気を拭き取ってください。

 

酸性の洗剤は化学変化を起こして変色する可能性があるのでNGです。

まとめ

灯油をコンクリートにこぼしたときは水で流さないように。第一に考えるべきことは拭き取ることです。

小麦粉や新聞紙を使ってよく拭き取り、捨てる際も念のために濡れた新聞紙や古布に包んで捨てるようにしてくださいね。