もやしの食べ過ぎが体に及ぼす影響|腹痛や栄養失調に注意

  • 食費を浮かすためにもやしを主食にして何日も過ごした
  • 痩せるためにもやしだけ食べてダイエットをした

なんて、極端なことをしない限り野菜であるもやしが悪さをすることはありません。

それを踏まえた上で、もやしを食べ過ぎた場合に体に及ぼす影響をまとめてみました。

もやしの食べ過ぎが体に及ぼす影響

食物繊維の摂りすぎが腹痛や下痢の原因に

もやしに含まれる食物繊維が腹痛や下痢を引き起こすことがあります。

食物繊維には不溶性と水溶性がありもやしにはこのどちらも含まれています。

水溶性食物繊維は便を柔らかくし、不溶性食物繊維は腸のぜん動運動を刺激する働きをするので便秘解消に食物繊維を摂ることは大切なことです。

しかし、日頃からお腹が緩い人が食物繊維を摂りすぎると下痢の症状を引き起こす場合があります。

また、不溶性の食物繊維は消化されにくく胃に留まりやすいため、過剰摂取すると胃もたれの原因にもなります。

生食が腹痛を引き起こす

もやしを生で食べるとお腹を壊す可能性があります。

それは、もやしが暗い室内で栽培されるので日光による殺菌ができないということや、他の野菜よりも劣化が早いために収穫から台所に届くまでに雑菌が繁殖する可能性があるという理由からです。

とはいえ日本で流通しているもやしの多くは検査をおこない食中毒対策はしっかりと行っているのでさほど心配しなくてもよいのですが、生産者側は加熱調理をして食べることを前提に生産しているので生食は控えたほうが良いということなのです。

不溶性食物繊維の摂りすぎが便秘の原因にもなる

食物繊維は適量であれば便秘改善にも繋がりますが、不溶性食物繊維の摂りすぎがむしろ便秘を悪化させることもあります。

不溶性食物繊維は便のかさを増やします。

便秘がちでぜん動運動の機能が低下している大腸は、かさが大きくなった便をスムーズに前に送り出すことができません。

便が大腸内に長く留まるとその分水分が吸収され固くなります。その結果ますます便秘がひどくなるというわけです。

栄養失調の可能性は

もやしを主食として食べた場合、栄養失調になる可能性は大いにあります。

もやしの95%は水分です。残りの5%に含まれているのがもやしの栄養となるわけですが、その量は他の野菜に比べたらほとんどないと言って良いレベルです。

例えば緑黄色野菜の代表であるブロッコリーと比べると葉酸は5分の1以下、ビタミンCも17分の1と圧倒的に少なく、淡色野菜であるキャベツと比べてもはるかに低い数値を示しています。

しかももやしは生食できないので、茹でたり炒めたりすることで水溶性の栄養素は更に少なくなります。

 

実際に栄養失調を起こしたという体験談を読むと、毎日2食もやしとキャベツに若干の肉を加えて炒め2週間過ごした結果、体に異変が生じたとのことでした。

 

 

もやしに栄養がないというわけではないけれどもその数値は極めて低く、もやしだけで過ごした場合は水をたくさん飲んで満足感を得ているに等しいわけですから、栄養失調になる可能性は大いにあるのです。

もやしにみるダイエットの可能性

もやしの特性を生かして食生活に取り入れればダイエットをサポートしてくれる食材となりますね。

カロリーは一袋14kcal

スーパーで一袋20円~30円で売られている緑豆もやし(生)のカロリーは14kcalしかありません。また、約95%が水分で食物繊維が豊富なのでダイエット中のにはうってつけの食材なのです。

シャキシャキの食感が満腹感を満たす

不溶性食物繊維が含まれていてシャキシャキとした食感が特徴のもやしは、噛みごたえがあり、しっかりとかんで食べることで満腹中枢を満たしてくれます。また、この噛みごたえは早食い防止にも繋がります。

加熱調理で食べやすくなる

もやしはクセがなくレンジで加熱することで手軽に食べられます。小腹がすいたときや夜食などにもさっと食べられるのでおすすめです。

もやしダイエットのやり方|まずは1週間

もやしダイエットの基本は置き換えダイエットです。

といっても3食全てをもやしに置き換えるのではなく、1日1食ご飯をもやしに置き換えるだけです。

おかずもいつもどおり。朝と昼はしっかりと食べて夕食のご飯をもやしに置き換えて主食代わりにしてください。

夕食のご飯(炭水化物)をもやしに換えるのは、体の活動が鈍くなる時間帯に糖質を摂取すると余った糖質が脂肪となりやすいのでそれを回避するためです。

まとめ

もやしには食物繊維が豊富で栄養もないわけではありませんが、もやしだけで生命維持をするのは不十分です。

栄養が不足するとダイエットをしてもリバウンドする確率が高くなるため、もやしダイエットやもやしを主食にした生活には注意が必要ということですね。