骨伝導イヤホンはくすぐったい?気持ち悪い?高齢者にすすめる時の注意点

骨伝導イヤホンは耳に負担が少ないイヤホンなので、テレビの音が高くなりがちな高齢者にもおすすめです。

でも、高齢者にはあまり馴染みのない装着方法であるため「くすぐったい」「気持ち悪い」と拒否されることもあります。

そこで、本記事では骨伝導イヤホンを高齢者におすすめする時の注意点をまとめてみました。

骨伝導イヤホンはくすぐったい|仕組みの理解で違和感解消

骨伝導イヤホンは耳穴式イヤホンとは異なりこめかみ部分にスピーカーを装着するものなのではじめての人は違和感があります。また、その状態で音を聴くと耳の付近が振動するためくすぐったいと感じる人もいます。

このくすぐったさや違和感は使っているうちに慣れるものですが、耳穴式のイヤホンしか使ったことのない高齢者にとって骨伝導イヤホンは馴染みにくい代物です。

ですので、高齢者にすすめて使ってもらうためにはその仕組みを理解してもらう必要があります。

骨伝導の仕組みを理解してもらう

ベートーベン                 ベートーベン

骨伝導はといっても分かりづらいですが、耳が聞こえなくなったベートーベンが晩年ピアノの音を聴いていた方法といえば説得力がありませんか?

ベートーベンは指揮棒を口にくわえてその先をピアノに押し付け、ピアノから発する振動を指揮棒から歯(骨)で感じ取ることで音を聴いていました。耳を使わなくても音が聴けることを彼は知っていたのですね。

この仕組みを利用したのが骨伝導イヤホンです。

耳の構造

 

私達は耳の中にある蝸牛という器官で音を聴いているのですが、この器官に適切な振動が届きさえするならその経路は鼓膜からでも骨からでも構いません。音は聞こえます。

たとえば、口を閉じて歯をカチカチすると音が聞こえますよね。この音は鼓膜を通って来てはいませんが、歯から頭蓋骨にを伝わって蝸牛に振動が届いているため音として脳で認識されているのです。耳をふさいで鼓膜への経路を塞いでも自分の声が聞こえるのも同じ原理です。

ベートーベンがピアノの音が聴けたは、ピアノの振動→指揮棒→歯→頭蓋骨→蝸牛→脳という順番で音が伝わっていたからです。

同様に、骨伝導イヤホンの場合は音→こめかみから頭蓋骨→蝸牛→脳へ

耳穴式のイヤホンの場合は音→空気→鼓膜→耳小骨→蝸牛→脳へ

という順番で音が伝わっています。

つまり、骨伝導イヤホンも耳穴式イヤホンも蝸牛に振動が伝わっているということにおいては同じものなのです。

 

骨伝導イヤホンは気持ち悪い?脳に悪影響?

骨伝導は頭蓋骨(ずがいこつ)を震わせることで振動を蝸牛に伝えるものであるため、振動や電磁波が脳に悪影響を与えるようで気持ちが悪いと思う人もいます。

骨伝導イヤホンをおすすめする時は、危険性のないものであることも理解してもらわなければいけませんね。

骨伝導は自然な仕組み、電磁波は微弱なので問題なし

骨伝導は前述したように人間の体の仕組みとして自然な音の伝わり方です。ですので、頭蓋骨を振動させること自体が脳に影響を与えることはありません。

心配なのはこめかみに密着させるものであるので電磁波の影響があるのでは?ということですね。

この電磁波に関しては骨伝導イヤホンを開発している会社の一つである「ゴールデンダンス社」が次のように述べています。

電磁波についても問題はありません。 ほかの電気製品と同じように電磁波は発生していますが、ごく微弱なもの。 自然界に存在する電磁波と同レベルの強さです。 安心して骨伝導製品をご使用ください。

引用元:ゴールデンダンス社 骨伝導Q&A

つまり、骨伝導イヤホンから発生している電磁波は極めて弱いので問題がないということですね。

そもそも骨伝導イヤホンは蝸牛に振動を送るのに鼓膜を使っていないだけのもの。もし骨伝導が脳にあたえるというならば他のイヤホンも同様です。

 

むしろ、骨伝導イヤホンは鼓膜を振動させないので負担が少なく難聴になりにくい、耳の穴に入れないので外耳炎になりにくいといった点から耳にとても優しいイヤホンとして注目されているのです。

テレビ用の骨伝導イヤホンはAfterShokzがおすすめ

AfterShokz
画像引用:公式サイト

AfterShokzは骨伝導に関する特許を300以上持つアメリカのメーカーで、骨伝導イヤホンの弱点である音質の向上や音漏れの低減などで高い評価を受けています。

このAfterShokzには骨伝導イヤホン「AS801」にテレビ用のBluetoothトランスミッター「ABT01」がセットになった製品があります。

別々で購入することもできますが、高齢者のテレビ試聴と使用目的がはっきりしているのであれば電源を入れたらすぐに繋がるセットのものがおすすめです。

Bluetooth接続のもの画像と音がずれるものが多くテレビ視聴の場合そのズレがストレスになるのですがAfterShokzではaptXコーデックが採用されているため従来のBluetoothヘッドホンのような違和感を感じずにテレビを見ることができます。

 

その他にもこんなメリットがあります。

  • 音質もセリフや人の声が非常に聞きやすい
  • トランスミッターは骨伝導イヤホンを同時に2台接続可能
  • コードがじゃまにならないので移動が楽
  • 26kgと非常に軽量で、眼鏡との併用も可能です。
  • 耳をふさがないので外部の音から遮断されない

骨伝導イヤホンは外部の音が遮断されるイヤホンに比べると音楽鑑賞用とはいえませんが、その中でもAfterShokzのものは高音質。テレビを見るという用途においては満足してもらえる製品であることは間違いありません。

 

 

くすぐったいのが嫌なら設置型スピーカーをすすめる

耳穴式だろうが骨伝導であろう装着するのはイヤ、くすぐったくてがまんできないというのであればイヤホンよりもミライスピーカーがおすすめです。

ミライスピーカーは独自のテクノロジーである曲面サウンドを利用して聴きやすい音質に変化させるというもの。

そのため、聴力の衰えたお年寄りも子供さんやお孫さんと同じテレビの音を楽しむことができます。これをミライスピーカーでは音のバリアフリーといっています。

高齢者の方がイヤホンが使いにくというというのであれば、こういった設置型のスピーカーもご検討くださいね。

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