シャコバサボテンの葉がしわしわになるのは水不足か根腐れが原因

本記事ではシャコバサボテンの葉がしわしわになる原因と対処法。併せてきれいに花を咲かせる方法をまとめています。

シャコバサボテンの葉がしわしわになる原因

葉がぐったりしてしわしわになるのは水不足が原因

土が乾燥しているようであれば水を十分に与えます。また、鉢の底から水を吸い上げる腰水という方法もあります。

【腰水のやり方】

  1. バケツや桶の中にシャコバサボテンを鉢ごと入れます。
  2. 水オアはチロシナーゼの半分くらいまで入れます。
  3. 15分くらい放置します。
  4. 水を捨てて水を切ります。
  5. これを2日ほど行います。

つけすぎると根腐れをおこすので浸ける時間は守ってください。根が正常に機能していれば腰水をしてから1~2日でシワが取れてきます。

しわしわになって葉が赤くなるのは根腐れが原因

土に湿り気があって水も十分にあげているのに葉がシワシワで赤くなってきた場合は、根腐れの可能性があります。

根腐れすると水を与えても吸収できないので葉のシワは取れません。

根腐れの原因は酸素不足

狭い鉢の中で根詰まりをすると酸素が行き渡らなくなり根が呼吸困難となるので根腐れを起こします。

根腐れした時は植え替える

シャコバサボテンは毎年もしくは1年おきに植え替えするのが望ましいです。植え替えの最適な時期は4月。ただし、根腐れに気づいたら放置せず植え替えをしてあげてください。

【植替え方法】

  1. 鉢から引き抜いた後、土を一旦落とし腐っている根を全部切り取ります。
  2. 枯れた葉があればそれも除去します。根をたくさん切ったときは葉も少なくしてあげたほうが葉の表面からの水分蒸発を抑えることができます。
  3. 鉢の底に敷石をして3分の1くらい用土を入れます。中央にシャコバサボテンを起き周りを土で固定します。
  4. 植え付けが終わったら水をたっぷりとあげます。

根腐れの見極め方

・葉が赤みを帯びてしわしわもしくはだらりとしている。

・気根が生えてきた。※気根というのは土からでている部分に根が生えてくる現象です。これは植物の生命本能で根詰まりや根腐れを起こしている時に起こります。

水やり(潅水)の方法は時期によって違う

シャコバサボテンは多肉植物です。多肉植物は体内に水を貯蓄するという特性があるのでそれを生かした水やりの方法をマスターしてください。

  • 4~7月中旬
    生育時期なので土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。
  • 7月末~9月中旬
    梅雨の時期から真夏にかけての水やりは控えめに。暑い夏は生育が衰えるため水をそれほど必要としないからです。あまり与えすぎると根腐れの原因となります。
  • 9月~10月中旬
    生育期と同様の水やり。土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。
  • 10月中旬ごろ~
    秋も深まり肌寒くなってくる10月中旬ごろは蕾が育つ時期です。この時期は土の表面が乾いてきてもそのままにします。花の芽が確認できたら水を切らさないように、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。
  • 1月~3月
    冬は休眠期に入るので水やりは控えめにします。花が咲き終わった後5℃くらいの環境に置く場合は水を殆ど与えずに越冬させます。(月に1~2回程度)

 

シャコバサボテンの花が咲かない3つの原因

  • 日照時間が長すぎると花が咲かない

短日植物なので日が当たる時間が長いと花が咲きません。照明の人工の光も同様であるので、室内で夜間も光にあたっている状態だと蕾を形成するホルモンが生成されません。

  • 寒さに弱い

耐寒性が弱い植物なので5℃を下回る環境ではシャコバサボテン自体が弱くなり蕾を形成しても落下してしまいます。

  • 環境の変化に弱い

せっかく蕾がついても置き場所を移動するなど環境が変化すると蕾が落ちてしまいます。また、せっかく蕾がついたシャコバサボテンを購入しても自宅に持ち帰ることで蕾が落ちてしまうこともあります。

 

花を咲かせる方法

  • 日照時間は12時間以下
    短日植物であるシャコバサボテンは1日の日照時間が12時間以下にならないと蕾を付けません。部屋の中に置いている場合はシャコバサボテンがすっぽりと入るダンボールを用意して人工的に暗室を作ってあげてください。1日12時間以上の暗室を作り1ヶ月続けると蕾を形成し始めます。蕾がついても置き場所を買えないように。これ大事です。
  • 生育適温は15℃~20℃
    高すぎても低すぎても蕾はできません。寒い時期は10度を下回らない環境で栽培するようにしてください。
  • 新芽からは花が咲かない
    シャコバサボテンの蕾はその年の秋以降に伸びてきた若い新芽には形成されません。10月中旬ころから水やりを止めるのは新しい目が発生するのを抑えるためです。また、新芽がある場合は摘み取ります。若い芽の茎は少し赤いので見分けるのは簡単です。根元を指で固定し若い芽を摘みながらねじるときれいにとれます。

まとめ

シャコバサボテンはデリケートな植物なので、葉っぱがシワシワになったり赤くなったときは早めに対処してください。

クリスマスの時期に美しい花を咲かせてくれるシャコバサボテンは冬の時期のお部屋に彩りを添えてくれる観葉植物。

花を咲かせるためには手入れにコツが必要ですが、ポイントを押さえればそれほど難しくはないのでぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

植物を専門的に扱っている通販サイトでは、手入れが行き届いている観葉植物に出会えますよ。