フェンスを当て逃げされて破損した。警察に届けて犯人がわかれば弁償してもらえるのですが、犯人が特定できず弁償の可能性が低い時は加入している火災保険で補償されことがあります。
この記事ではフェンスを当て逃げされた時に火災保険が下りる条件についてまとめてありますので、ご参考にしてください。
目次
火災保険はフェンスの当て逃げに対しても有効
フェンスを破損した車の運転手がわかっている場合は、一般的に相手の自動車保険の対物賠償保険で賠償されます。
しかし、フェンスを破損した相手がわからず当て逃げされた場合は、火災保険で補償を受けることができます。
保険の内容に「物体の落下、衝突」の項目があれば補償の対象となりますので、ご加入の火災保険を確認してみてください。
当て逃げされた場合は先に警察に届け出てください。本来はフェンスを破損した人が弁償すべき案件です。犯人探しに関しては警察側の優先順位が低くなりますが、防犯カメラなどで車のナンバーを特定できることもあります。
フェンスの破損が火災保険で補償される条件
建物外が補償の範囲内にある
建物を保険の対象としている火災保険の場合、特別に除外していなければ建物の付属物も補償の範囲内に含まれています。念の為、保険証券を確認してみてください。
補償内容に「物体の落下、衝突」の項目がある
車に衝突された場合は、外部からの物体の落下・飛来・衝突に該当します。
これには車の当て逃げの他に次のようなケースも含まれます。
- 飛んできた野球ボールによるフェンスの破損
- 飛行機やヘリコプターからの落下物によるフェンスの破損
- フェンスへの落書き
経年劣化によるフェンスの破損は保険の対象にならないとされますが、車の衝突がとどめの一撃となった場合は補償される可能性があります。
自己負担額が破損の損害額を上回っている
火災保険を契約する時に保険料を安くするために自己負担額を設定することがあります。
自己負担額を3万円に設定していた場合、フェンスの損害額が10万円であれば3万円を差し引いた7万円が保険金として支払われるというものです。この場合、損害が自己負担額が3万円以下であれば実費で修理することになります。
また、一昔前の保険では20万円未満の損害には保険金が支払われず、20万円以上であれば全額支払われるというものもあります。
何年も火災保険の見直しをしていない場合はこちらのタイプのままになっていることもあるので、契約内容を確認してみてください。
火災保険は使っても保険料は上がらない
火災保険は自動車保険のように等級がありません。ですので、フェンスの修理に火災保険を使ったとしても次年度から保険料が上がるということはありません。
これは、火災保険は自動車保険と違い建物の築年数などで保険料を算出しているためで、自動車の保険料とは算出方法が異なるからです。
安心して保険請求を行ってください。
まとめ
フェンスを当て逃げされて破損した、犯人も捕まらないという場合は、補償条件の確認をして火災保険を有効活用することをおすすめします。
また、現在、何もなくても補償内容を確認しておくことは大切です。
補償内容を確認した上で見直しの必要性を感じることもあると思います。
火災保険は途中解約可能で、万が一10年一括払いをしていても解約をすれば残りの年数分は払い戻されます。
補償の条件が今の生活環境に合わないのであれば、見直しをしてより良い火災保険に乗り換えることをおすすめします。
火災保険を見直しする際、力になってくれるのが火災保険の一括見積りサービスサイトです。
このサイトでは建物の情報や希望する補償を入力するだけで、複数の保険会社の見積りを無料で取ることができます。
火災保険は見積もりを比較検討することでより良い条件のものを見つけることができるので、一度試してみてくださいね。