雨樋の「トントン」「ポタポタ」という音が最近気になるようになった。それは、雨樋が点検や修理を要求している声かもしれません。
雨樋は屋根に降った雨水を一箇所にまとめて排水設備に流す役割を持っています。
雨水がスムーズに流れていれば問題はないのですが、雨樋の途中から雨水が溢れ出たり、こぼれ落ちたりすると思いも寄らない音を立てることがあります。
例)
雨水がこぼれ落ちたところがカーポートの屋根の上におちてうるさい
室外機に天板にあたってうるさい など
まずは、詰まりと破損の点検といったメンテナンスから行ってみてください。
このサイトでは火災保険代行業者による保険の申請をおすすめしていません。
その理由はこちらで詳しくご説明しています。
目次
雨樋がうるさいのは雨水がスムーズに流れていないから
雨樋の流れが悪くなる3つの原因
- 雨樋の詰まりによるもの
塵も積もれば山となる如しほったらかしにしておくといつの間に土や落ち葉が堆積し、場合によってはガチガチに固まってしまうこともあります。【雨樋に詰まるもの】・風に運ばれてきた土ぼこりや落ち葉
・野球のボールや風に飛ばされたビニール袋
・鳥の巣やカラスが運んできた木の実、昆虫の死骸など - 割れやひび
雨樋のつなぎ目はほかの部分よりも負担がかかるためひび割れが起きやすい部分です。また、強風や大雨、大雪などによって樋が壊れることもあります。 - 歪み・ハズレ
紫外線や夏の暑さにで歪んだり、雨樋を固定していた金具が錆びたり折れたりすることで不具合を起こすことがあります。
雨樋の点検方法
・雨樋の詰まりをチェック
雨樋の詰まりは内側をのぞき込まなければなりません。脚立に登って見る時は1階の雨樋でも二人で行うようにしてください。はしごを使わずスマホに自撮り棒をつけて写真撮りながら確認しても良いでしょう
・割れやひびの有無
・歪みやはずれのチェック
基本的に外側から見るだけです。雨が降っているときに雨樋の途中から水が落ちていないか、吹き出していないかを確認してください。
2階の屋根に設置してある雨樋の点検は屋根に登らなければなりません。これは転落事故や屋根の破損につながりかねませんので専門家に依頼したほうが安心です。
詰まりの対処法
雨樋が詰まった時はそれを取り除けばよいわけですが、たかが雨樋の掃除と甘く見ないでくださいね。
雨樋は場所によっては危険が伴います。一般家庭で起こる事故の中で脚立やはしごからの転落事故は年間で458件も発生しているとのこと。※出典:独立行政法人国民生活センター
自力でできる条件は
- 1階建ての屋根であること
- 二人以上で作業ができること
- 必要な道具が揃っていること
2階以上の高所にある雨樋は自分で掃除するのは難しいですので、業者に依頼するようにしてください。
雨樋の掃除方法(1階の雨樋)
【準備する道具】
・軍手長めのトング
・脚立
・長めのホース
【掃除の手順】
- 屋根に沿って設置してある雨樋のゴミや土をトングであ取り除く
- 排水設備(集水器)のゴミを取り除く
- ホースで水を流して下まで水がスムーズに流れるか確かめる
割れやひびの対処法
雨樋の割れを自力で直せるのは手が届く位置にあるものです。また、数カ所に渡って割れがあるようでしたら雨樋自体を全交換する必要があるので自力での修繕は難しいです。
【準備するもの】
・コーキング
・マスキングテープ
・ヘラ
・アルミテープ
【修繕の手順】
- ひびが入っているところの周りをマスキングテープで覆います。このテープは後で剥がすので端を折り曲げて剥がしやすくしておいてください。
- コーキング材で割れを埋めていきます。雨樋の割れから内側にコーキング材が入り込むと水の流れに不具合が生じることがあるので厚塗しないようにしてください。
- ヘラでコーキング材を慣らし完全に乾いたらマスキングテープを剥がしてください
※ 雨樋のつなぎ目から水が漏れている場合は、雑巾などで表面のホコリを拭き取って、アルミテープで補修します。
歪みやハズレがあるときの対処法
雨樋の歪みや金具のハズレは素人がすべき作業ではないので専門家に依頼してください。
脚立に乗らなくても手が届くところの補修であれば可能かもしれませんが、2階の屋根周りのものは危険ですし、雨樋全体の歪みやハズレに素人が手を付けてかえって状態が悪く場合もあります。
ちなみに、業者に依頼したときの費用の相場は次のとおりです。
雨樋補修 1~3万円
雨どいの部分修理 1~10万円
雨どいの全体交換 20~50万円
まとめ|雨樋の修理は火災保険で解決できる
風や雪によって雨樋の修理が必要になった場合、風災・雪災補償として保険会社から修理費用を負担してもらえます。また、修理の際に必要な足場の費用も(10万円~)も補償に含まれています。
ただし、雨樋の修理に現在加入の火災保険が使えるかどうかは素人では判断できないものがあります。
たとえば、経年劣化は風災補償の対象外とあれば大抵の人は諦めてしまいますよね。でも、その不具合が経年劣化のものかどうかは専門家の目でなければわかりません。
諦める前に専門の業者に調べてもらったほうがよいでしょう。
家を点検して今必要な修理の見積もりを出すときはリフォームの一括見積もりを利用すると簡単です。※この見積もりは保険の申請に使えます。
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- 無料見積りサイトに登録しているリフォーム業者は厳しい審査に合格した業者だけ。
- 見積もりをとった業者から直接営業されることはない
- リフォーム工事のお断りも代行してもらえる
- すべての見積もりを断っても料金は発生しない
- 保険の申請に写真が必要であれば撮ってもらる
雨樋の不具合の放置は屋根からの雨漏りや外壁の劣化につながることもあるので、早め早めの処置を行うようにしてくださいね。
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