外壁塗装工事を行う場合、近隣への挨拶が必須です。なぜなら足場の組み立てや解体や高圧洗浄時の騒音や塗料や水の飛散なのでご近所に迷惑を掛ける可能性があるからです。
外壁塗装後もその家にはずっと住むわけですから、近隣と良好な関係を続けていくためには挨拶を行ってください。
本記事では外壁塗装を行う時のパターンと一般的なマナーについてご紹介します。
トラブルなく工事を終えるためにも、ご近所に対する適切な対応方法について把握しておきましょう。
目次
挨拶は業者だけ・施主だけ・共にの3パターン
外壁工事の影響を及ぼす可能性が10件ほどある場合は、挨拶に行ったタイミングに全てのお宅が在宅しているとは限りません。
また、工事を行う施主も仕事の関係で挨拶に回れないということもあります。
ですので、状況に応じて、業者だけ・施主だけ・業者と施主が共にの3つのパターンで挨拶を行えば良いです。
業者だけで挨拶に回る
施主の諸事情で直接回れない時は業者に代わりに挨拶してくれます。
※営業担当と施工担当が分かれている場合、施工担当者の職人が昔気質の人であれば挨拶に行ってもらえないケースもあります。
その場合は施主が行くしかないので、あいさつ回りをしてもらえるのか確認しておきましょう。
施主が直接行って挨拶する
挨拶に行ったお宅が共働きで業者が訪ねた時間に会えない場合は、施主がタイミングを見計らって挨拶してください。
※家の両隣や正面と裏にある4軒に関しては、迷惑をかける可能性が高いので施主が直接挨拶するか、業者に同行して挨拶したほうがよいです。
業者と施主が共にがベスト
大抵の場合、業者に任せれば挨拶回りをしてくれますが、その際、業者に同行して挨拶をしたほうがよいです。
ご近所さんにしてみると、いきなり知らない業者が挨拶に来られるより、顔見知りである施主が来ることで安心できるからです。
業者だけで挨拶に行った場合、訪問営業と間違われてドアも開けてもらえないなんてこともあります。
外壁工事の挨拶回りは、ご近所さんとのお付き合いを大切にしているという意思表示でもあるのでできれば業者に同行して挨拶するのがベストなのです。
挨拶でトラブルを回避|外壁塗装工事が近隣に及ぼす影響
外壁塗装工事を行うことで近隣に迷惑をかけることが多々あります。そのため、挨拶なしにいきなり工事をした場合、それが近隣トラブルに繋がってしまうことがあるのです。
外壁工事が近隣に及ぼす影響として以下のことがあげられます。
騒音の問題
- 足場の組み立て・解体
足場は金属でできているのでそれを組み立てたり解体したりするときにはとても大きな音が出ます。 - 高圧洗浄
塗装に入る前に高圧洗浄という作業があります。その際、エンジン式の強力な高圧洗浄機を使うのでエンジン音が鳴り響きます。作業時間は7~8時間にも及ぶので騒音のレベルとしては大きいものとなります。 - 職人の声
塗装作業中は騒音は発生しませんが、職人同士の声が気になることもあります。室内とは違い外では声が伝わりづらいのでどうしても大きな声になるのです。
塗料の臭いの問題
外壁塗装に用いられる塗料の臭いが近隣に漂うためそれが気になるという方もいます。特に、赤ちゃんやペットのいるお宅では心配になるかもしれません。
塗料には油性のと水性があり、油性塗料の場合は油性塗料の場合はシンナーが使われるためかなり臭いが強くなります。水性塗料は水で薄めるのでシンナー臭は抑えられますがそれでも塗料の臭いは発生します。
最近は、外壁塗装に水性塗料を使うのが一般的になっていますが、油性塗料で外壁塗装を行う場合は特に近所への理解を求めるようにしてください。
飛散問題
外壁塗装の工事中は、高圧洗浄の水、塗料、ホコリやゴミなどが周辺に飛散する可能性があります。それを防ぐために建物全体を飛散防止ネットで覆うのですが、それでも100%安心というわけには行きません。
特に塗料が近隣の家や車、衣服などに付着した場合は簡単に落ちませんので重大なトラブルに発展することもあります。
施主の車を含めて、近隣の車へのの塗料の飛び散りは十分に気をつけなければいけません。場合によってはお隣の車を移動したりカバーで養生する必要もあります。
※塗料が衣服や車などに付着した場合、業者額して損害賠償を請求することができます。
作業の荷降ろしの問題
外壁塗装の作業期間には業者の車が、荷物を運ぶために頻繁に出入りすることになります。作業車の出入りは騒音も発生し、子供の安全面にも影響してきます
プライバシーの問題
このように、外壁工事は近隣の人にとっても大変な負担となるので、事前に挨拶することは絶対に必要です。せっかく家をきれいにしても、ご近所との関係が悪くなってそこに居づらくなったのでは外壁塗装に成功したとは言えないですよね。
ご近所に挨拶する時のマナー
足場組立の1週間~3日前までに挨拶する
時間帯としては朝の早すぎない時間(10時ごろ~夕方17時頃)までに行くのが一般的です。挨拶は両隣と向かい・裏の3軒ずつ計8軒が基本。
なかでも、直接迷惑をかけそうなお宅には施主が直接挨拶に伺ったほうが望ましいです。
【施主が直接挨拶すべき4軒】
- 左右の両隣
- 真裏に隣接している家
- 真正面にある家
広範囲に渡って挨拶に回るのは施主にとっても大きな負担となるので直接の迷惑や不便をかける範囲だけにとどめ、あとは自宅の立地状態に合わせて調整してください。
挨拶のときに伝えること
外壁塗装工事の挨拶の時、最低限伝えておくべき内容は次のとおりです。
工事の概要 外壁塗装工事であること
施工日程 ※特に迷惑がかかりそうな日については具体的に伝える
○月○日(△) 足場組立
○月○日(△) 高圧洗浄
○月○日(△) 足場解体(予定日)
工事時間の目安(開始時間と終了時間)
工事の期間 (いつからいつまで)
塗装業者の連絡先
粗品は300円前後の物
挨拶時に粗品をもっていくのが一般的です。
業者が行く場合は、自社のロゴ入りタオルなどを持っていきますが、施主が直接行く場合は300円前後の生活用品がよいです。
例)
- 洗濯洗剤
- 食器用洗剤
- ラップやアルミホイル など
あまり豪華なものを持っていくと、近隣の方へかえって気を遣わせてしまうので注意しましょう。
のしをつける場合は『ご挨拶』と入れる
粗品をお渡しする際に値段以上に細やかな気遣いを感じられる小技として、『ご挨拶』と書いたのしを付けるという方法もあります。殆どの業者が挨拶の粗品に『ご挨拶』と入れているので同じようにすればよいです。
挨拶文を用意しておく
何度行っても不在で会えなかった、あるいは挨拶に行っても相手が忙しくて話をしている間がなかったという場合、挨拶文を用意しておくと便利です。
挨拶文の例 施主が挨拶文を用意する場合
●●さん
こんにちは、△△です。
この度、外壁塗装工事を行なうことになりました。
●●さんには何かとご迷惑をおかけします。
工事は〇月〇日(△)から約2週間程度の予定です
〇月〇日(△)は足場組立、〇月〇日(△)は高圧洗浄なので、その2日間は特にうるさくなってしまうかもしれません。
何かあれば、こちらか業者さん(090-XXX-XXXX)の方へすぐ連絡してください。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。
挨拶文の例 業者が用意する場合
ご近隣の皆様へ
こんにちは【塗装業者名】の【担当者名】と申します。
この度、ご近隣の【〇〇】様の外壁塗装工事を行うことになりましたのでお知らせに伺いました。
工事は〇月〇日(△)から約2週間程度で行わさせていただきます。
工事中は近隣の皆様にご迷惑をおかけしないよう最新の注意を払ってまいりますが、もし、なにかお気づきの点などありましたら、ご連絡のほどよろしくお願い致します。
ご理解とご協力のほど、お願い申し上げます。
工事の予定といたしましては、〇月〇日(△)は足場組立、〇月〇日(△)は高圧洗浄となります、この二日間は大きな音が出る作業隣ご迷惑をおかけします。
□工事内容 外壁・屋根塗装工事
□工事予定期間20XX年○○月○○日~20XX年○○月○○日頃まで
□作業時間午前○○時~午後○○時まで□休日について日曜日・祝日は基本的に休みとさせていただきますが、工程によっては作業させて頂く場合があります。ご了承ください。
□連絡先外壁 太郎 TEL 000-0000-0000○○町○丁目××―××
□施工業者株式会社○○
担当者 △△ TEL 000-0000-0000○○町○丁目××―××会社TEL 0000-000-0000http:/www.————–
ご近所さんとのお付き合いが長く親しい間柄であれば、自分で用意した挨拶文が良いと思いますが、そうでない場合は業者が用意したものを使ってもよいでしょう。
まとめ|ご近所に丁寧な対応をしてくれる業者を選ぼう
外壁塗装パートナーズでは、簡単3ステップであなたの街で評判が良い塗装業者を最大3社までご紹介してくれます。
経験豊富な直接施工の塗装業者のみを紹介させていただくので、余計な中間マージンもかからず、安心・納得の価格で外壁塗装が実現します。
工事前のご近所への挨拶回りを含めて丁寧な対応ができる塗装業者をお探しなら、ぜひ外壁塗装パートナーズに相談してみてください。