持続可能な開発目標を意味するSDGsを噛み砕いて説明すると、「現在の世代の欲求を満足させつつ、将来の世代の欲求も満足させ得る開発を目標とする」ということになります。
これを踏まえた上で、ご自身の空き家問題を解決することがなぜSDGsに貢献することになるのかを考えていきましょう。
あなたの空き家は周辺地域に悪循環を招いている
空き家が近隣住民や地域に与える悪影響【外部不経済】
■周辺地域の景観を悪化させています。
雑草が伸び放題になっていませんか?
老朽化した家の屋根が剥がれたり壁が崩れたりしていませんか?
掃除せずに放っておいた空き家から悪臭が発生していませんか?
■犯罪の温床となる可能性もあります
ホームレスや犯罪者の不法侵入や不法占拠
大麻などの薬物栽培
粗大ごみなどの不法投棄
放火で狙われやすい
■空き家ばかりのエリアの資産価値は下がる一方
空き家が増加し続けると新しく引っ越してくる人も少なくなるため、住宅の需要も減ります。そうなると空き家は供給されず住宅自体の価値がどんどん下がって行きます。
また、人口が減少していくことでまちの活気や魅力が失われ、さらには税収も見込めなくなるので、その自治体は財政破綻に陥るという最悪の結果を招きかねません。
空き家率が30%を超えると自治体は破綻すると言われており、2007年に財政破綻した北海道の夕張市の空き家率は33%にも及んでいました。
これは地方自治体だけの問題だけではありません。
住宅の減築や中古住宅の再利用といった施策が行われず、これまで通りに家の新築建設が行われて中古住宅が放置されることになれば、近い将来、日本の空き家率は30%を超えるこになり、国全体が財政破綻しかねないのです。
土地と建物が有効に活用されない【機会損失】
放置されている空き家や土地をうまく活用すれば街を活気づけるコンテンツに再生させる可能性がでてくるわけですが、あなたが空き家や土地を手放さない限りその土地は誰も活用できません。
空き家を別の用途に使えばその地域を発展させる資源となり得たのに、その機会が与えられなければその地域はますます衰退していくことになるのです。
こういった悪循環を食い止めるためには空き家所有者の決断が必要です。そして、その決断こそが持続可能なまちづくりへの貢献へとつながっていくのです。
空き家を手放す方法
無責任な言い方をすれば、自分は他の地域に住んでいるし、親から相続した空き家がその地域に与える悪影響なんて知ったこっちゃないとなるかもしれません。
しかし、空き家を所有している限り固定資産税は払い続けなければならないし、周辺に被害を与えた場合は損害賠償問題に発展することもあります。
そのリスクは自分だけでなく家族や子どもたちにも及ぶかもしれないということを考えたら、SDGsに貢献という理由はさておいても早いうちに空き家問題は解決しておくべきです。
空き家を処分する方法には
- 売却
- 有効活用
- 譲渡・寄付
などが、あります。
もし、あなたが色々手を尽くしたけれども処分できずに放置状態になっているというのであれば、空き家バンクに登録したり、みんなの0円物件に登録するという方法もあります。
空き家バンク
空き家バンクは地方自治体が主体となって運営する空き家のマッチングサイトです。
所有者は、無料で自身の空き家を登録して、お荷物となっている空き家を売却したり賃貸することができます。ただし、空き家売買契約は売り手と買い手が直接行わなければならないのでトラブルになりやすいというデメリットがあります。
空き家バンクの詳細はこちらです。
みんなの0円物件
こちらは不動産を譲りたい人と欲しい人をマッチングしてくれる民間のサービスサイトです。
みんなの0円物件の場合は、無償譲渡物件だけを取り扱っています。こちらも掲載だけなら無料。譲渡に関しては自分で進めることができますが、必要であれば有料のサポートサービスも受けられます。
みんなの0円物件サイトの詳細はこちらです。