現在の日本の新築家屋ではサイディングボードを外壁に採用する家がほとんどです。サイディングのボード外壁は塗装の必要がないと思いこんでいる人が多いのですがそれには理由がありました。
本記事ではサイディング外壁は塗装の必要性がないと思いこみがちな理由と、外壁塗装は必要である理由について説明します。
目次
サイディング外壁の塗装の必要性を知らない理由
かつて一戸建てでは新築施工時に塗装工程が発生するモルタル外壁が主流でした。しかし、現在は塗装工程が発生しないサイディングボード外壁に移り変わっています。
サイディング外壁は、工場で成形、塗装されたサイディングボードを新築現場に持ち込みそれを外壁として組み立てていくことで完成します。塗装工程を見ることなしに家が完成するため、我が家は塗装をしていないと勘違いしてしまう人が多いのです。
また、新築の際にハウスメーカーや業者からサイディング外壁は塗装は必要なしと言われるケースもあります。しかし、結論からいうと、基本的にはサイディングにも定期的な再塗装が必要です。
工場で塗装されたサイディングボードの塗料も年数が経つにつれて劣化していくため、サイディング外壁であっても定期的な塗装は必要なのです。
サイディングの塗装タイミングを知らせる劣化サイン
チョーキング現象が起きている
サイディングに触った時手に白い粉が付く現象です。
塗料には染色粉と樹脂(油分)が含まれています。新築時は樹脂の油分により水が弾かれます。しかし、年数が経つと紫外線で樹脂(油分)が飛んでしまうので、外壁に残った染色粉が手につく状態になるのです。
この状態のサイディングボードは防水性が失われているため再塗装が必要となります。
小さくひび割れができている
サイディングの防水性が失われると湿気で膨張と収縮を繰り返すようになりひびが入ります。また、サイディングの隙間を埋めているコーキングも紫外線により固くなりひび割れてきます。
ひびが入るとそこから雨水が入り込み、家の内部構造にも影響を与えてしまうために早めの対処が必要となります。
コケやカビが発生
防水性が失われた外壁にはカビやコケが繁殖しやすくなります。初期であれば洗い流すことができますが、症状がひどくなるとサイディングのボードに根を張るため水洗いで落とせなくなります。
サイディングのそり
サイディングボードが浮いてきたり反っている状態ではサイディングボード自体を修理したり交換する必要がでてきます。
症状が悪化してサイディング自体交換するとなると費用もかかりますので、早め早めに点検しておくことが大事なのです。
サイディングの風合いを残したいならクリア塗料
サイディングの今の外壁の風合いが気に入っているので、色を変えたくないという時は、無色透明の塗料を使って耐久性を高めることができます。
クリア塗装ができるサイディング外壁
■窯業系のサイディング
レンガ調・タイル調・石目調などのおしゃれな窯業系のサイディングにはクリア塗装が使わることが多いです。
■劣化が少ないサイディング外壁
サイディングにひびや汚れがなどがなくて見た目に大きな劣化がないうちにクリア塗装をしておくと撥水・防水を再生させることができます。
ただし、クリア塗料は無色透明であるのでサイディングにヒビが入っていたり、チョーキングが起きていたりと劣化が激しい場合は画しきれず見た目はそのままでツヤだけを出すような塗装になります。
また、劣化状態によってはクリア塗装そのものが剥がれやすくなるので、サイディング外壁にクリア塗料が使えるかどうかは業者に判断してもらってください。
まとめ
点検を依頼する業者の探し方としては
- 知り合いに紹介してもらう
- 地元の業者の中から実績のある業者を探す
- 地域の業者を探してくれる紹介サイトを使う
などがあります。
点検を依頼する時は一つの業者だけでなく複数の業者に見てもらったほうが安心です。
紹介サイトを使うと簡単に複数の業者に依頼することができますが、なんとなく胡散臭いと感じるようであれば自分で探した業者にも見てもらって比較してもらうと良いでしょう。
外壁塗装の紹介サイトとしては外壁塗装パートナーズをおすすめします。
外壁塗装パートナーズには
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