外壁塗装なんてやりたくない!気持ちはわかるが放置のリスクは大きいよ

「外壁塗装は10年ごとにやったほうが良いと聞くけれど必要性を感じない」

「業者選びも面倒だし、お金もかかるからできることならやりたくない」

このように考える方は多いですよね。その気持ちわかります。

しかし、ほとんどの住宅では外壁塗装やメンテナンスは必要で行うべきタイミングというものは存在します。

この記事では外壁塗装をやりたくないという人のために、外壁塗装が必要な理由・放置することのリスク・業者選び方について解説します。

外壁塗装はやりたくない|自宅の壁はまだきれい

「外壁塗装の目安は築10年、もしくは10年ごとといわれているけど、どう見てもうちの壁はきれいだからやりたくない。」

確かに、今現在雨漏りもせず、見た目も大きな劣化を感じていない場合は外壁塗装の必要性を感じないかもしれません。

しかし、建物は紫外線・雨風・ホコリ・地震の揺れ・気温の変化などの自然環境によるダメージを否が応でも受けます。外壁であれば塗膜にダメージを与え小さなひびや膨れを発生させます。

外壁に塗料を使用している場合塗料の効果を保つことができる耐用年数があるので、その期間を目安にして外壁塗装を行う必要があります。

今のところ塗り替えの必要のない塗料や耐用年数30年以上といった塗料は開発されいないので、戸建ての住宅に使用されている塗料であれば10年~12年が塗り替えの時期であるのです。

もちろん10年~12年すぎたからといっていきなり外壁にヒビが入ったり雨が染み込んできたりということはありませんが、塗料の耐用年数を目安にメンテナンスを行うことは目に見えない劣化を発見しいち早く対処するために必要なことです。

外壁塗装はやりたくない|お金がかかる

外壁塗装には100万円前後の費用がかかるので、家計にとって大きな負担となるのも確かです。

でも、だからといって先延ばしにしていると外壁の劣化がさらにすすみ、最悪の場合は雨水が侵入し家の内部構造にまで被害が及ぶことにもなりかねません。

そうなったときにかかる費用は外壁塗装にかかる以上の高額なものとなることは否めません。

脅しめいたことを書くのは本意ではありませんが、そうならないためにも家の外壁や屋根の点検を行い家の今の状態を把握しておくことは大切です。

火災保険や助成金が降りる可能性もある

点検の際に自然災害による破損箇所が見つかれば火災保険が適用されることもあります。

また、地域によっては自治体によっては助成金がもらえることもあります。

助成金に関しては自治体によってが異なりますが、

  • 受付期間内に外壁塗装工事の申請をする。
  • 遮熱・断熱塗装を使用している
  • 税金の滞納をしていない
  • 必要書類が揃っている
  • 自治体指定の業者が行う

などの条件が満たされればもらうことができます。

※ただし、最大20万円程度であるので助成金で外壁塗装が0円になるということはありません。

DIYで安く済ませたい

戸建ての1階下部の一部を塗装をするのであればDIYでの塗装も可能です。

しかし、1階でも壁の上の方や2階の外壁は足場の設置が必要です。

はしごや脚立で塗装を行おうとする人もいますが、たとえ部分塗りであっても非効率で転落のリスクがあるのでやめてください。

外壁の全面塗装に関してはなおさらDIYで行うというのは現実的ではありません。

慣れない素人の作業では通常の工期の何倍も期間がかかり、失敗した場合は数年後にはやり直しということになりかねません。

DIYは一見安く済ませられそうですが、実際には危険でコストパフォーマンスも悪いのでおすすめできません。

外壁塗装はやりたくない|騙されたくない

外壁塗装の必要性は感じているけれど、「ぼったくられた」「手抜き工事された」という噂が絶えない外壁塗装業界。そのため業者探しそのものがストレスで、ついつい後回しにしてしまうのですね。

しかし、外壁塗装業界に悪徳業者がはびこる理由を知り、騙されないためのポイントを抑えておけば大丈夫です。

ぼったくられる|工事の定価が決まっていない

外壁塗装に使う塗料には定価がありますが、業者によって仕入れ金額が異なります。人件費・足場代・解体費には定価がありません。
また、塗装工事の内容は外壁の状態によっても異なるため業者が提示する金額が高いのか安いのかわかりにくいということも悪徳業者がはびこる理由の一つです。

ぼったくられないための対策

相場の価格で塗装工事をしてくれる業者を見極めるためには、複数の業者に同じ条件で見積もりを出してもらうことです。(これを相見積もりといいます。)は大事です
3~5の業者の見積もりを比較することで、自宅の外壁塗装にかかる大体の費用相場を知ることができるので、その中から自分が納得できる金額と施工法の業者を見つけ出せばよいのです。

手抜き工事をする|バレにくい

外壁塗装を依頼する側は素人で専門的な知識がないため、手抜き工事をしてもバレにくいことも一つの理由です。

【手抜き工事の例】

  • 3回塗りを2回塗りにして材料費や人件費を減らし3回塗ったとごまかす。
  • 高い塗料だといって実は安い塗料使っていてもわからない。(塗料缶そのものを入れ替えられるこちらは手のうちようがありません。)
たとえ、手抜きをしていても外壁塗装が完了した直後はきれいピカピカなのでこちらは手抜きかどうかわかりません。
しかし、数年後には塗装が剥がれ始めあわてて連絡したところ、すでに廃業して営業所はも抜けのからということもあるのです。

手抜き工事されないための対策

■資格保持の確認

外壁の塗装業は資格がなくても運営できます。が、優良な業者であるか見極めるためには次のような資格を持っているかどうか確認してみてください。

・建設業許可(塗装工事業許可)
・塗装技能士(1級・2級)
・外壁劣化診断士
・外壁塗装マイスター
・雨漏り診断士、など

地域に密着した業者を探す。

手抜き工事やボッタクリなどの悪い噂はすぐに広まるため長く営業している地元の業者は信頼性が高いです。

また、地元の業者であれば

  • 施工後の外壁に何かあった場合はすぐに相談できる
  • その地域の特性にあった塗装をしてくれる

外壁塗装は一度塗装をしたらその後10年間は経過を見ていかなければいけないので、長くお付き合いができる地元の業者さんに頼むと安心なのです。

営業されやすい|外壁は外から見える

外壁は外から見えるので営業を仕掛けやすいことも悪徳業者が増える理由になっています。

「外壁にヒビが入っているので雨漏りで大変なことになりますよ。」
「塗装が劣化してきているので今すぐ工事をしないと危ないですよ。」

と、不安を煽って営業してくるのでついつい契約してしまうというパターンです。

悪徳訪問業者の見極め方

  • 不安を煽るような言葉で営業する
  • 独自開発したオリジナル塗料を使用している。
  • キャンペーン中、期間限定で今日契約するとお得ですといって、30万~50万円の割引を提示する

これらは悪徳業者がよく使う手口ですので避けたほうが良いでしょう。

 

外壁塗装業者の探し方

  • 自分で探す
    インターネットや口コミで情報を収集して直接連絡してみる
  • 知り合いに紹介してもらう
    地元の知り合いや親戚が実際に依頼した業者さんをそのまま紹介してもらう
  • インターネット一括見積りサイトを利用する
    運営会社が事前に選んでいる塗装業者を紹介してもらうサービスです。

例えば、

外壁塗装パートナーズという専門見積サイトでは

・自社施工業者のみ
・施工実績100棟以上
・創業3年以上
・建築関連法規・消費者契約などの違反歴の確認
・現場経験5年以上の現場監督の在籍

といった審査基準を通過した優良な外壁業者だけが登録。その中からお近くの3社を紹介してくれます。

 

いすれかの方法で業者に連絡し見積もりをだしてもらい、その中から自分の目的に叶い満足の行く塗装をしてくれる外壁塗装業者を選ぶことをおすすめします。

 

まとめ|外壁塗装のタイミングを逃すと無駄な費用がかかる

外壁の素材がタイルやレンガを使用している場合は外壁塗装は必要ありません。が、それ以外の外壁素材であるならば基本的に塗りなおしは必要になります。

塗料の耐用年数をすぎても適切なメンテナンスを行わず放置しておくと劣化が進み、雨漏りが発生したり修理費用が加算されるといったリスクがあります。

メンテナンス時期を見極めて最適なタイミングで塗装を行うことはリスク回避のために大切なことなのです。