虫コロリアースはゲジゲジやダンゴムシ、アリなど家の周りにいる嫌な虫を駆除する殺虫剤です。
でも、家庭菜園や畑にで使うとそこで採れた野菜や果物は食べられなくなる可能性があるのでむやみに使うことはやめましょう。
ここでは虫コロリアースが畑で使えない理由と正しい使い方、畑での害虫駆除にについてまとめてめてあります。
虫コロリアースがかかった野菜は食べない
庭の植木の根本にダンゴムシやゲジゲジが発生。そんな時に虫コロリアースを使用することがありますが、植物に影響はないものでしょうか?
結論からいえば虫コロリアースの成分は農業用殺虫剤として使われるものなので、植物が枯れたり腐ったりという薬害はありません。
農薬として登録されてるものではないので、作物の近くにいる虫や作物についた虫に使うことはできません。また、虫コロリアースがかかった野菜や果物は食べてはいけません。
土壌が汚染されることはない
では、次に虫コロリアースが溶け込んだ土壌はどうなのでしょう?
虫コロリアースの有効成分はピレスロイド系のシフルトリンです。ピレスロイド系の薬剤は人に対しては安全性が高いため家庭用殺虫剤に多く使われます。残効性も低いため土壌を汚染させる心配はありません。
植物自体にも浄化する力があるので土壌から作物に与える影響は極めて低いと考えられます。
虫コロリアース(粉剤)を吸い込む!人体への影響は?
・虫コロリアース(粉剤)
・お庭の虫コロリパウダー 粉剤
虫コロリアースには以上のような粉剤の製品があるのですが、粉剤はどうしても風などで飛び散る可能性があります。
自宅で使用していなくても隣近所の人が自宅の周りに撒いた日には気になって仕方がありませんよね。
アース製薬さんによると「舞い散った粉を吸ってしまっても問題ない。」とのこと。
でも、体質によっては気分が悪くなることもあります。
その際は、新鮮な空気のところに移動し、鼻をかみうがいをしてください。場合によっては医師の処置を受ける必要があります。
家が隣接している場合は、お隣さんにひとこと声をかけてから虫コロリアースを使用したほうが良いかもしれませんね。
畑には害虫退治オールスターを使う
畑には虫コロリアースではなく、害虫退治オールスターを使ってください。
- 農薬(殺虫剤)
- 農林水産省登録:第22738号
害虫退治オールスターは臭いが気にならない粒タイプの殺虫剤で、有効成分が根から吸収され葉っぱ全体に効き目が広がるというものです。
畑の害虫対策!人にも自然にも優しい方法
畑にはできる農薬は使いたくないという場合は、次のような方法もあります。
- 酢
合成酢ではなく穀物の醸造酢のほうが作物を傷めずむしろ元気にしてくれます。ナメクジやアブラムシなど様々な害虫退治に適しています。
使用方法)
酢を50倍~100倍に薄めて使用します。
焼酎や唐辛子、にんにくを漬け込んでおくと更に効果的です。
- 木酢液
木酢液は木材を燃して出る煙を冷やして液体にしたものです。センチュウやアブラムシなどの害虫対策に使用します。
使用方法)
500倍~1000倍に薄めて使用します。
木酢液はホームセンターなどで購入できますが、商品によって濃度が異なるので記載内容をしっかりと確認してから使ってください。
- 捕まえて殺す
一匹ずつ捕まえて殺すという方法です。
ポイントは完全に殺さず半殺しにすること。(ごめんね)
それは、体液を出させることでそれが警戒信号となり、同種の仲間が寄せつかなくなるといわれているからです。
カメムシの臭いも仲間に警戒を促すものとされますが、他の害虫の体液も似たような役割を持っているのですね。
逆に、虫を殺して全滅させると反動でその害虫が増えるという現象もあるとのこと。
虫の半殺しなんて可愛そうな気もしますが、人にとっても虫にとってもお互いのためでもあるのですね。
まとめ
虫コロリアースは、畑仕事(家庭菜園程度)が好きだけどゲジゲジもダンゴムシも大嫌いな母が愛用している殺虫剤です。
母が作る野菜は美味しいけれど虫コロリアースがかかった野菜は嫌なので、しっかりと言い含めて他のもので害虫対策をしてもらいます。
母愛用の虫コロリアースはこちらの粉剤です。
畑用はこちらです。