みんなの0円物件サイトでは囲繞地・袋地・未接道地にある空き家や土地の無償譲渡も行われています。
囲繞地にある空き家
埼玉県狭山市|囲繞地に建つ空き家歴6年の物件
画像引用:みんなの0円物件
住宅が立ち並ぶ場所に所在。現状有姿での譲渡を希望していましたがマッチング成立しています。
袋地にある空き家
北海道札幌市|未接道で解体したくても重機が入らない
画像引用:みんなの0円物件
天井の歪みや畳の抜けといった激しい損傷がありますが現状有姿で譲渡が成立しています。
未接道地の空き家
茨城県石岡市|未接道更地が0円/再建築不可物件
画像引用:みんなの0円物件
道路に接しておらず、また市街化調整区域であるため建物を建てることができない土地ですが、譲渡が成立しています。
画像引用:みんなの0円物件
広島県呉市|未接道のため再建築不可物件
画像引用:みんなの0円物件
21年間空き家放置の物件。建物内には仏壇・家電・古着などの残置物がありましたが、現場のまま譲渡が成立しています。
売却しにくい囲繞地・袋地・未接道地とは?
囲繞地
囲繞地とは、他の土地に囲まれて公道に接していない袋地を囲んでいる土地のことをいいます。袋地の住人は公道へ出るために、囲繞地(他人の敷地)を通過することになります。
袋地の所有者には囲繞地の所有者の承諾なしに通行できる権利(囲繞地通行権)が定められています。これは法律で定められている権利であるため、囲繞地の所有者は通行を拒否できません。
囲繞地が売却しにくい理由
囲繞地は袋地の所有者に敷地内を通行されることになるため、それを快く思わなかったり、防犯の観点からも望ましくないと考える人が多いため売却しにくい土地となります。
袋地
袋地とは他人の土地に周りを囲まれていて、公道に接していない土地のことをいいます。
袋地が売却しにくい理由
■ 再建築ができない
建築物を建てる際には、幅4m以上の道路に2m以上接していなければならないと建築基準法で定められています。
袋地はこの接道義務を満たしていないため、そのままでは建物を建てることができません。
建物がある場合はリフォームは可能ですが、更地にすると建物を建てることができないということになります。
建築基準法では「幅4m以上の道路に2m以上接していない敷地」は、建物を建築してはいけないと定められています。袋地は公道に接していないため、建物を再建築できません。
■日当たりや風通しが悪い
袋地は四方を他人の土地に囲まれています。周囲全てに建物がある場合が、日当たりも風通しも悪くなるため買い手がつかないというのが現状です。
未接道地
敷地に接する道路が全くない「袋地(ふくろち)」は、代表的な未接道の土地といえます。
その他、旗竿地(敷地から通路部分が伸びて道路に接している土地)の通路部分の間口が2m未満であったり、敷地に至る通路の一部が2m未満である場合も未接道地にあたります。
こちらも幅4m以上の道路に2m以上接していなければならないという建築基準法を満たしていないため、再建築はできません。
画像引用:不動産の教科書
まとめ|捨てられない不動産はタダであげる
囲繞地や未接道地は、特殊な土地であるため売れにくいというのが一般的です。
親や親戚から相続したものの売却できず放置している空き家は今後、特定空き家に指定されたり行政によって強制撤去されるなどの処分対象になりかねません。
そのようなリスクを抱えているくらいならば、ほしいという人を探してタダであげるという方法も検討すべきです。
みんなの0円物件は2019年7月から開始したサービスですが、すでに8割以上のマッチングが成立。物件の中には囲繞地や未接道地といった事情をかかえた物件も譲渡がおこなわれています。