外壁の水切りの上にコウモリの糞を発見した時は、すでに家の中に侵入して住み着いている可能性が大きいです。 その場合は住み着いているコウモリを追い出し侵入経路を塞がなければ根本解決にはなりません。
本記事では家にコウモリが侵入した時の追い出し方とその後の対処法についてまとめてあります。
目次
外壁の水切りにコウモリの糞がある時は家の中に既にいる
土台水切りの画像 引用:三陽工業
土台水切りの上は通気性を確保するために隙間を設けています。この隙間にコウモリが入り込んだり、天井に入り込んだりするとこの隙間を通って土台水切りの上に糞が落ちてたまります。そのため、ま水切りの上に糞が溜まっている時は既に家の中に侵入している可能性が高いというわけです。
日本の家屋に住み着くコウモリはイエコウモリ(アブラコウモリ)というもので1.0~2.0cmの隙間さえあれば簡単に侵入します。外壁の隙間の中も自由自在に動き回っていると予測されます。
ちなみに、コウモリは外壁と土台水切りの下の隙間から侵入すると考えがちですが、イエコウモリは高いところにある隙間から侵入することが多いのでここからではなく高い場所に侵入経路があるとみなして良いでしょう。
土台水切りとは、外壁の一番下に取り付ける水切りのことを言います。これは、外壁を伝って落ちる雨水が建物の中に侵入しないように外に導いて流す役割があります。
コウモリの糞の見分け方と弊害について
コウモリの糞とネズミの糞の見分け方
コウモリの糞とネズミの糞は見た目がにていて区別がつきにくいですが、水切りの上など1箇所に溜まって落ちている場合はコウモリの可能性が高いです。コウモリは決まった場所んで尿や糞をする習性があるからです。
ネズミは、巣穴から出て外を出歩きながら糞をするため一箇所に糞が貯まることはありません。
【コウモリの糞の特徴】
- 水切り以外には軒下・換気扇の中・屋根裏などに積もっている。
- 昆虫が主食であるため触るともろくパサパサしている
コウモリによる弊害
- 異臭・悪臭が漂う
- 一箇所に糞や尿が蓄積するので家が劣化する
- 鳴き声や羽音がうるさい・気持ち悪い
- ダニやノミなどの害虫を家の中に持ってくる
- 病原体を持ち込み感染させる可能性もある
コウモリが家に侵入した時は追い出して侵入口を塞ぐ
家の中や天井で見つけたからといってコウモリを勝手に捕獲することはできません。コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律で保護されているからです。
※家に住み着いた場合は厄介な存在ですが、コウモリは蚊や蛾などの害虫を食べてくれる益獣です。
コウモリが家の中にいる場合にすべきことはこちらです。
- コウモリの巣を特定する
- 家から追い出す
- コウモリがいた場所を掃除する
- 侵入経路を塞ぐ
コウモリの巣を特定する
家から追い出す
蚊取り線香を使う
蚊取り線香が家にある場合は試してみてください。コウモリは煙を嫌うので蚊取り線香を炊くことで煙を嫌がり勝手に出ていきます。
ただし、蚊取り線香は煙の量がそれほど多くないため屋根裏の広さによっては効きにくかったりします。
くん煙剤
屋根裏や天井裏など広い空間にコウモリが住み着いている場合は煙の量が多いくん煙剤を使います。ただし、くん煙剤もコウモリがいる空間の広さに応じた量を使わなければ効果が薄くなります。
撃退スプレー
外壁や換気扇の中など比較的狭い空間に住み着いている場合に有効です。
コウモリが嫌いなハッカ油やミント系の成分が含まれており、直接コウモリに噴霧できなくてもコウモリがいる空間にスプレーの成分が充満することでコウモリが逃げていきます。
ただし、スプレータイプは効果が持続時間が3~6時間ほどとあまり長くないので、その間に侵入口を防がなければコウモリがまた戻ってくる可能性があります。
ジェルタイプの忌避剤
ジェルタイプの忌避剤は効果が最長1年持続します。
くん煙剤や撃退スプレーで追い出した後これを設置しておけばコウモリがもどってくることを回避できます。
超音波は使っているうちにコウモリが慣れてしまい、自分が使う音波の波長や高さを変えながら障害なく飛行することができます。また、磁石の磁力ははコウモリには効果がありません。
コウモリがいた場所を掃除する
コウモリを追い出したらできるだけ早く掃除をするようにしてください。
コウモリの糞には病原菌が潜んでいる場合もありますので、マスクやゴーグル、手袋、帽子などで身を守った上で掃除に取り掛かってください。
糞があった場所はアルコールなどの殺菌剤で消毒をして雑巾で拭きましょう。
再び侵入させない
コウモリを追い出す時に、コウモリが出てくる場所を確認しておきます。その場所がコウモリの侵入口のなっている場合が多いからです。
侵入経路の防ぎ方
- 侵入口が通気口や戸袋である場合:金網を使う
金網はホームセンターで購入できます。
できるだけ目の細かいものを使います。
金網はネジや接着剤でしっかりと固定します。 - 侵入口が外壁や天井裏に通じる隙間の場合:コーキング材を使う
隙間を埋める時に使うペースト状の材料です。
コーキング材を使う時は慈善にホコリや汚れを取り除きます。
コウモリの駆除は冬眠時期や出産時期を避ける
コウモリの冬眠時期は11月~3月、出産時期は7~8月です。コウモリの駆除に適した時期は春(4~6月)もしくは秋(9月~10月)です。
冬眠の時期は、コウモリが動かなくなるために追い出すこと自体が困難になります。
出産時期は飛べない子コウモリが巣にいる状態なので、親コウモリを駆除して侵入経路を塞いでしまうと子コウモリは巣で餓死してしまいます。それ自体も避けるべきことですが、死骸を放っておくと悪臭や病原菌の温床となりかねません。
コウモリを駆除するためにはこのように時期が大切なのですが、春や秋になるまで待てないという場合は素人の手には負えないので業者さんに頼んだほうが無難です。
自力で難しい時は専門家の手を借りる
- 気づかずに家の中で繁殖していた
- 駆除に適した時期ではない(冬・夏)
- 高い天井や狭い屋根裏での作業は無理
コウモリ駆除業者を選ぶ時のポイント
コウモリ駆除業者に依頼した場合の相場は20,000~30,000円です。これはあくまでも目安ですが、見積もりを出してもらい納得のいくものであれば交渉成立。
見積もりの時に必要のない作業まで要求してくれるような業者NGです。一度決めた見積もりを後々変更しないかどうか(追加料金を請求しないか)は予め確認してください。
また、コウモリは同じ場所に戻ってくる習性があるので、コウモリが戻ってきた場合にも保証期間が設けられているかどうかも大切なポイントです。
以上のことを踏まえて、コウモリの被害に悩んでいる気持ちに寄り添って親身に相談に乗ってくれる実績のある業者さんを選ぶようにしてくださいね。
自力でコウモリ駆除が難しいという方だけ御覧ください。
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