空き家の処分が「めんどくさい」と感じる心理的・物理的理由

空き家を処分するのは心理的にも物理的にもめんどくさいことです。しかし、いつまでも放置しておくことはできません。空き家の処分がめんどくさいと感じる理由を一つ一つ解決して早めの決断をしていきましょう。

 

空き家の処分が「めんどくさい」心理的な理由

思い出のある実家の処分は辛いから

高齢の親が施設に入所、もしくは他界することによって誰も住まなくなってしまった実家。

実家は思い出や思い入れがある場所であるため、空き家となってしまっても手放すことができずそのまま放置する傾向にあります。

実家を処分することで感じる寂しさや悲しさと向き合うことが嫌で後回しにしてしまうケースです。

兄弟関係に波風が立ちそうだから

空き家の処分に関する兄弟の考え方が異なるために放置しているケースです。

・解体するかしないか?
・解体費用は誰が出す?
・売却するかしないか?
・売却したら平等に分ける?
など。

兄弟仲が良くても悪くても数人いれば考え方がそれぞれ違います。下手に切り出すと波風が立つことがわかっているからつい放置してしまうというわけですね。

【対処法】賃貸として貸し出す

実家を処分したくないけど放置もしたくないというのであれば、賃貸として貸し出すことが有効です。賃貸として貸し出すことで実家を残したまま毎月の賃貸収入も期待できるからです。

ただし、借家契約を結んだ場合、貸し主の勝手な都合で退去を求めることができなくなります。

そのため、気持ちが定まったらいずれは売却と考えているのであれば、契約期間が定められる定期借家契約にしておいたほうが良いでしょう。

また、家を貸した場合、設備不良やメンテナンス代などは貸し主が負担することになることを念頭に入れておかなければなりません。

空き家の処分が「めんどくさい」物理的な理由

遠方に住んでいて片付けに通えない

自分の生活基盤が遠方にある場合、仕事を休んで実家に帰り家の片付けをしたり処分手続きをするのは簡単なことではありません。

処分に費用がかかるから

実家の築年数が古かったり建物に損傷がある場合は、そのままでは売却が難しいため解体して更地にして処分することもあります。

しかし、解体費用は一軒家で120万円~150万円ほどかかるためこれがネックとなりそのまま放置となっていることもあります。

相続登記手続きが煩わしい

実家が相続されると所有者が移転するのでその時点で相続登記を行わなければなりません。しかし、登記の手続きははっきり行って面倒。登録の免許税や司法書士への報酬なども発生します。

空き家を解体すると固定資産税が6倍になるから

使い道のないボロ家でもその土地に建っているだけで固定資産税は減免されます。しかし、これを解体して更地にすると固定資産税が一気に高くなってしいます。そのため、安易に解体ができないというのも空き家が放置されている理由の一つです。

 

【空き家の放置はリスクあり】

放置された空き家は老朽化も早くそのままにしておくと倒壊の危険や周辺環境を悪化させるものとして特定空き家として指定されてしまいます。

そうなると、固定資産税の優遇措置がうけられなくなるため更地にしたときと同様一気に上がります。また、市町村により空き家を撤去され、その費用を全額請求されることにもなります。

【対処法】売却を考える:売却方法は多種多様

空き家の管理が難しい場合は売却してしまうのが手っ取り早い方法です。売却することで少なくとも下記のことからは解放されて自由になれるはずです。

  • 固定資産税などの税金の支払い義務
  • 特定空き家に指定されるリスク
  • 管理義務

空き家の売却は、そのエリアの物件に強い不動産に依頼することで高く売れる可能性があります。

しかし、不動産を売却する場合は一社だけでなく複数の会社で査定してもらってください。複数の会社で査定してもらうことでその地域での相場を知ることができるからです。

お近くの不動産数件に電話して査定してもらう方法もありますが、ネットを利用すると、入力するだけで複数の査定を受けられる(無料)ので便利です。

 

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空き家となっている物件の中には、様々な事情を抱えているため売れないというものもあるかもしれません。

例えば、

  • 家財道具などの残置物が残っている
  • 実家がゴミ屋敷化している
  • 相続問題が解決していない
  • 親を孤独死させてしまった

など、事情を抱えた不動産は一般の不動産屋では扱ってないため相談したけど断られ、そのまま放置となっているケースです。

しかし、不動産会社の中にはそういった事情を抱えた物件を専門に扱っている業者もあります。こちらも無料で査定してもらえるので試してみてください。

 

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