思い出のある家を解体するには精神的な苦痛だけでなく、経済的な負担も伴います。
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生まれ育った家を解体することは精神的に苦痛である
#てれビタ
先月、今まで住んでた実家を解体しました。小さい頃からの思い出が詰まっていたので寂しさも、ありました。雨風しのいでくれて毎日家族を守ってくれて、ありがとうございました。お世話になりました。— うずにょん (@b6291ICoVjbCss9) March 21, 2022
あさって家が壊されるのですが、さっき忘れ物を取りに家に行きました。
いつも「ただいま」と当たり前に帰る場所。そこが真っ暗で、もぬけの殻になっていて…
急に気が狂いそうに寂しくなってしまい、家中を歩きまわり号泣してしまいました。もう二度と帰れないしなんてイヤです。壊されるのは寂しいと分かっていましたが、こんなに胸が張り裂けそうで気が狂いそうになるなんて…
自分が狂ってしまったようで怖いです。母も今日の引っ越しでいろんな事がありすぎて、訳が分からないと言って泣いています。
引用:教えて! 住まいの先生
このように、実家を解体することに寂しさや辛さを感じているのはのはあなただけじゃありません。
その理由は、親や兄弟との思い出も壊される気がするからかもしれませんが、思い出は実家の解体でなくなるものではありません。
また、「親が住んでいた家を解体して他人に売り渡すのは申し訳ない」という罪悪感が生まれるからともいえます。
しかし、親からしてみれば自分の残したもので、子どもたちに負担をかけているのであればそれこそ心苦しいこととなります。
また、実家をそのまま放置することは、次世代の子供達(孫の世代)にまで迷惑を及ぼすことになるため早々に手を打つべきなのです。
実家を解体するには経済的な苦痛も伴う
本当に実家を手放したい…。諸事情あってしょうが無く叔母から贈与で名義変更したけどお金ばかり掛かる負の遺産にしかならない…。
更地にして売却するにしても解体費用の方が上回るwwwww現状でそんな費用準備できません|!l(˶߹꒳߹)l!|#空き家 #解体
— どん底アラサー女〜個人再生検討中〜 (@KcreYg7GQcbbobG) March 25, 2022
実家を解体できない理由には精神的な苦痛だけでなく、次の理由も考えられます。
- 解体費用が高額で更地にしても売却額との折り合いがつかない
- 更地にすると固定資産税が増える(最悪6倍にもなる)
■解体にかかる費用の内訳
・重機の費用
・解体作業のための囲い
・防水パネル
・人件費
・解体に使う物品費用
・様々な手続きのための手数料
■費用は家屋の構造に左右される
坪数が同じでも家屋の構造が鉄筋コンクリートの場合は、木造家屋よりも解体費用が高くなります。
■重機が入らない家の解体は高い
家に通じる道路が狭くて大きな重機が入れない場合は、人の手で解体しなければならないため時間も、人件費もかかることになります。
■固定資産税に注意
家を取り壊して更地にすると、固定資産税特例措置が受けられなくなるため、現在払っている固定資産税より高い額を払わなければならなくなります。
残置物の処理にもお金がかかる
解体せずに売却するという選択をした場合、親が残した残置物を処理する必要があります。
■自力で行う
家の中を片付けるのに極力お金をかけたくないというのであれば、自力で処分するしかありません。
しかし、実家と自分の居住地が離れていれば、片付けのために時間やお金をかけて通わなければなりませんし、大きな家財道具があれば粗大ごみの回収日に合わせたり、不用品回収業者に来てもらったりと時間的にも制約されます。
また、家財道具を処分したあとの清掃も考えると、自力で一軒家を片付けるのは簡単ではありません。
■業者の手を借りる
空き家の片付けを行う専門の業者に依頼するという方法もあります。専門業者であれば、空き家の状態を把握した上で作業をしてくれるので安心です。
また、業者の中には、不用品の買取から部屋の清掃まで行ったり、空き家の活用方法まで提案してくれる業者もあります。
ただし、近年はこのような業者が増えてきてサービス内容によって料金はまちまちですので、最初から一社に依頼するのではなく複数の会社に見積を出して比較検討したほうが良いでしょう。
残置物を処分しなくても家は売却できる
家を不動産会社に依頼して売却してもらう場合は、家の中に家具や家電などの残置物がない状態で買い主に引き渡すことが一般的。
しかし、不動産会社に直接家を買ってもらうのであれば残置物が残ったままでも買い取ってもらえる可能性があります。
不動産業者の中には、一般の不動産業者などが扱わないような、欠陥住宅や事故物件といった「お困り物件」を扱う専門業者が存在し、こうした不動産業者ではリフォーム業者や清掃業者などと提携していることもあり、残置物のある空き家でも問題なく取り扱ってもらえます。
一般の不動産会社では安く買い叩かれがちな残置物あり物件でも欠陥住宅や事故物件住宅に比べれば問題が少ないので、むしろ高額で買い取ってもらえることもあるのです。
残置物を残したまま無償譲渡するという選択もあり
実家が地方の交通の便の悪い地域にある場合、売却したくても買い手が見つからない、不動産会社にも買取を渋られることがあります。
売れない不動産を所有していると、税金と維持費を延々と払い続けなければいけません。
「そんなお困り物件を抱えているのなら活用してくれる相手に譲るという方法もありますよ。」という提案をしてくれるのがみんなの0円物件というサイトです。
登録物件の中には、倒壊した家屋や家財道具をそのままで何年も放置された地方の物件なども登録されているのですが、誰も欲しがらないようなそんな物件でも次々と譲渡されていることに驚きます。
空き家を登録して掲載するだけなら無料ですので、試してみるだけでもよいかもしれません。
現状のままで欲しい人が見つかれば実家を解体せず、残置物もそのままで利用してもらえる可能性がでてくるというというわけです。