チラシによる営業活動は悪い方法ではないのですが、消費者の立場からはそれだけで信頼できる業者かどうかを判断するのは難しいものです。
魅力的な情報が掲載されたチラシで顧客を引き付け、低品質な塗装工事を行う悪徳業者も中にはいるので、そのようなチラシにはだまされないように注意しなければなりません
本記事では、外壁業者のチラシに記載されている内容から優良業者と悪徳業者を見極める方法を説明しています。
目次
知識なしに外壁業者のチラシを見ると惑わされる
チラシに書かれている内容は新規顧客獲得につなげるために、各種工事の中でも特にお得な安い価格のものを全面的にアピールしたり、自社のイメージアップを図り「お客様の声」飲みをチラシに掲載するのが一般的です。
また、チラシには基本的に良いことしか書かれていません。逆に、悪いことやデメリットなどは、あいまいな書き方でいくらでもごまかすことができます。
そのため、チラシに書いていることだけを鵜呑みにするのは危険です。
【注意】チラシからの契約はクーリングオフの対象外である
クーリングオフというのは契約から8日以内であれば無償でキャンセルできる制度のことですが、チラシを見て「塗装工事をして欲しい」と依頼した場合はクーリングオフの対象外になります。
なぜなら、クーリングオフは訪問販売や電話勧誘など、消費者が十分に考える余裕のないまま、申し込みや契約をしてしまったときにのみ適用される制度であるからです。
そのため、チラシや広告などを見て業者を選ぶ時は一層慎重になる必要があるのです。
悪徳業者のチラシの特徴は抑えておくべし
安さだけが強調されているチラシ
工事を安く仕上げるために塗料を薄めて塗ったり、必要な工程を省いたりする場合があります。高額な割引キャンペーンには注意してください。
■高額な割引キャンペーンの例
・モニター価格
⇒モニターになれば工事が安くなるというキャンペーンです。
・即日契約で半額
⇒今決めなければ損をするという気持ちを煽り考える時間を与えません。
・50万円以上の値引き
⇒もともとの見積もりを高めに設定しているか、経費削減をした低品質工事になる可能性があります。
足場代サービスや足場代無料と書かれたチラシ
足場は外壁塗装工事に必要不可欠で削ることが出来ない作業です。そのため、割引された分、どこかで費用を抑えている可能性があります。
例)塗料を低品質なものする。手抜き工事をする。など
また、本来であれば安全な「ビケ(クサビ式)足場」を使用しなければいけないのに、安い「単管足場」を使われてしまうこともあります。
安全に丁寧な作業をしてもらうためには足場代は絶対に削ってはいけないものなので、足場代サービスとある場合は信用しないほうが賢明です。
※2m以上の作業がある工事ではビケ(クサビ式)足場」を立てることが労働安全基準法で決められているため違法行為にもなります。
施工実績や会社の強みの記載がないチラシ
会社の強みとなるものが記載されていないチラシは、金額(安さ)でしか勝負出来ない会社であるため大袈裟な表現・誇大広告が目に付きます。
住所などの会社情報がしっかりと記載されていない場合や、ホームページがない業者も選択肢から外したほうが無難です。
スタッフの写真が載っていないチラシ
スタッフ写真が載っていないということは、職人が在籍していない営業会社、資格を持たない職人しか在籍していないなどの可能性があります。
坪パックで金額を出しているチラシ
チラシに「高級シリコンプラン 坪パック ○○円!」と書かれているものは要注意です。
同じ坪数でも1階と2階の外壁材が異なったり、タイルなどの飾りがある場合は外周も異なります。それにもかかわらず同じ金額で設定されているのはあり得ません。
外壁塗装工事の詳しい費用は坪では出すことが出来ませんので、坪パックプランには注意しましょう。
付帯塗装費用が含まれていないチラシ
付帯部分とは外壁や屋根以外の軒天井(軒天、上裏とも言います。)、破風板、雨樋、庇、霧除け、木部、幕板(化粧胴差、中間胴差とも言います。)、シャッターボックス、雨戸などを言います。
これら付帯部分も塗装をしないと、塗装をした外壁との差が一目瞭然になってしまうので、必ず塗装をしないといけません。
付帯部分を塗装すると、結果としてチラシに掲載されている価格よりも高くなるのですが、安さを強調するために外壁のみの塗装代だけをわざと記述してあるのです。
優良な外壁業者のチラシの特徴
相場の範囲内であること
過剰な値引きキャンペーンがなく、足場代費用・塗料別費用が明確に提示されている。また、消費者の立場に立った情報を発信し、誇大広告や大袈裟な表現が使われていないチラシは信用度が高いです。
地元で長年塗装店を営んでいる
悪質な業者が行った手抜き工事の場合塗装直後は見分けることができませんが、数年経つと手抜きであったことが明確になります。もし、そうであれば悪評判が広まるので一つの地域に根付いた仕事をすることが難しくなります。
それを回避するための手口として、一つの地域で数年間だけ仕事をして他の地域にで名前を変えて営業するというケースもあります。
地元で長く塗装業を営んでいる業者のチラシであれば、これに該当しないので問題ありません。
使用している塗料を明確にして価格を提示している
「当社のシリコン塗装は○○メーカーの○○を使用しています」などと、有名メーカーの塗料使用を明確にした上で工事内容や価格をわかりやすく提示しています。
掲載されている施工例の写真が大きい
自社の施工内容に自信のある会社は、はっきりした画像の大きな写真を掲載する傾向があります。
経営者や職人の写真が掲載されている
堂々と経営者や職人の写真が掲載されているのは隠し事や後ろめたさがない証拠でもあります。
また、単に職人が自慢とあるよりも、塗装技能士1級を取得した職人が在籍と具体的に記載されているチラシのほうが安心です。
まとめ
満足できる工事を実現するためには、チラシに書かれている内容を鵜呑みにしてすぐに契約するのではなく客観的にチェックすることが非常に大事です。
また、外壁塗装の業者を決める時は複数の業者に見積もりを出してもらい比較検討する相見積もりが一般的です。
外壁塗装は定価がない世界なので業者によって費用が大きく変わります。適正価格(相場)を知るためにも相見積もりは必要なのです。
見積もりを出してもらう複数の業者の探し方としては
- 知り合いに紹介してもらう
- 地元の業者の中から実績のある業者を探す
- 地域の業者を探してくれる紹介サイトを使う
チラシも探し方の一つですが、それ以外の方法からもアプローチしてみてください。
ネットの紹介サイトを使うというのも一つの手段です。ここでは外壁塗装パートナーズという紹介サイトをおすすめしています。
外壁塗装パートナーズには
- 自社施工業者のみ
- 施工実績100棟以上
- 創業3年以上
- 建築関連法規・消費者契約などの違反歴の確認
- 現場経験5年以上の現場監督の在籍
といった全国の業者のなかから、お近くの業者を最大3社まで無料で見積もりを出してもらい、他の見積もりとも比較検討してみてください。
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