アースレッドのせいで火災報知器が鳴ったらあれこれ煩わしい!対策は万全に

アースレッドには煙タイプと霧タイプがあります。

火災報知器やガス警報器はどちらのアースレッドでも「鳴る」という前提で扱ったほうが無難です。

本記事ではその理由と、火災報知器やガス警報器を鳴らしてしまった時の煩わしいあれこれについてお伝えしています。

煙タイプと霧タイプでは報機や警報機の反応が違う

アース製薬さんのホームページにある説明は次のとおりです。

アースレッド煙タイプ(くん煙剤)

火災報知器の真下で使用しないでください。

(真下でなくても)作動することがあるので、同封のカバーまたはポリ袋で覆ってから使用してください。

ガス漏れ警報器にはカバーが必要ありませんが、警報器の真下で使用すると作動する可能性があります。

アースレッド霧タイプ(くん蒸剤・エアゾール)

火災報知器にカバーは必要ありませんが、霧が直接あたると作動することがあるので真下で使用しないでください。

ガス漏れ警報器は電源のコンセントを抜くか、ポリ袋などをかぶせガスが入り込まないようにテープなどでおさえて使用してください。

※ 壁や天井にテープを直接貼ると塗装が剥がれることがあるので注意が必要です。簡単にきれいに剥がせる養生テープが便利です。

煙タイプは火災報知器の作動に注意

「真下で使用しなければ大丈夫」は間違い

煙タイプの説明書に「火災報知器の真下で使用しないでください」とあるのですが、これを火災報知器の真下でなければ大丈夫と解釈する人がいます。

あなたは自宅で使用されている火災報知器にどんな感知器が使用されているかご存知ですか?

煙感知器が使われていなければセーフですが、わからなければカバーは必ずしてください。

ここで感知器の種類について少し説明しますね。

感知器というのは火災の発生を感知する火災報知器の構成部品のことで、次の4つのタイプがあります。

  1. 熱感知器
  2. 炎感知器
  3. 複合型感知器(熱か煙どちらか早く感知したほうで火災を知らせる)
  4. 煙感知器

自宅に設置してある火災報知器がa.熱感知器やb.炎感知器であれば煙には一切反応しません。

が、煙感知器であればアースレッドの煙は部屋中の隅々まで行き渡るので、火災報知器の真下で使用しなくても作動します。

 

現在の住宅では主に熱感知器や煙感知器が使われています。

寝室では煙感知器が普通です。それは、熱を感知する前に煙を感知できなければ一酸化炭素中毒で死亡する可能性が高くなるからです。

 

煙感知器かどうかは隙間からのぞいてみればわかる

火災報知器の真ん中あたりにある隙間をのぞいてみると中に網のようなものが見えませんか?

この網は虫やホコリの侵入を防ぐものですが、煙はこの網を通り抜けて煙感知器の方へと向かっていきます。

煙感知器の中では光センサーが常に働いており、煙により光が散乱するとそれを感知して警報を鳴らします。

 

■消防官からひとこと

火災報知器が作動するのは正常に機能しているからです。煙タイプでも霧タイプで感知すればなるものと考えておいてください。

 

ですので、くん煙剤使用の際は電源を切るか、殺虫剤が中に入らないようにしっかりとカバーをしたほうがよいです。

 

また、マンションであれば管理室、もしくは管轄の消防署にくん煙剤を使う旨を伝えてくれれば助かります。

 

くん煙剤を放置して出かける場合は「アースレッド使用中」といった貼り紙をしておけば近所の人が間違って通報することもないと思います。

 

霧タイプはガスもれ警報器の作動に注意

ガス漏れ警報器は電源のコンセントを抜くか、ビニール袋などをかぶせガスが入り込まないようにテープなどでおさえて使用してくださいとあります。

これは、ガス漏れ警報器の電源を切っておけば、ビニールを被せなくても大丈夫であるとも解釈できますよね。

そのため、警報器の電源だけを切ってアースレッドを噴射。1~2時間後に空気を入れ換え「これでよし」と電源を入れたところ警報器が鳴りやまなかったというケースがありました。

最近の警報器は精度が良いので部屋に残っていた殺虫成分をガス漏れと判断してしまったのです。

ビニールで覆った場合も換気が十分にできていないとカバーを外したとたん警報がなリ始めることもあります。

また、ガスを感知する部分に殺虫剤が付着すると故障の原因にもなるので、ガス警報器は電源を消すよりもカバーをすることを優先的に行ったほうが得策です。

火災報知器が作動!消防車は来ないがいろいろ面倒

火災報知器が鳴っても誰かが119に通報しない限り、消防車が発動することはありません。

マンションの場合

マンションで火災報知器が作動すると、建物内にベルが鳴り響きマンションの住民に火災発生を知らせて避難を促します。

火災警報器が鳴ると管理会社又は契約している警備会社へ自動的に通報されます。

通報を受けた管理会社・警備会社が本当の火災か誤報かを確認して消防署へ連絡します。

警備会社の人が来てしまうと料金が発生することもあります。

アパートの場合

アパートに設置されている火災報知器もマンションと同様、住民の避難を促すものです。

ただし、警備保障会社と契約していれば、警備保障会社を通じて大家に連絡が入ることもあります。

一戸建ての場合

警備保障会社と契約している場合は管理会社から確認の電話がはいります。或いは管理会社の人が駆けつけてくることもあります。

また、不在中に近隣から通報が入ると消防の立場からドアを破って家に入ることもあるとのこと。

家を守るためにも、火災報知器対策を万全に行うか、「アースレッド使用中」の張り紙と貼っておいたほうが良いと思われます。

ガス警報器が作動!インターホンと連動していれば焦る

ガス警報器とは、点火したつもりのうっかりミスやふきこぼれによるガス漏れをすぐに感知してブザーや声で注意をうながしてくれる装置です。

マンションの場合

マンションの場合は、ガス警報器が作動するとインターホンと連動して警報音がなるものがあります。
その場合は、インターホンの警報音停止ボタンを押して警報音を止めます。
マンションがホームセキュリティ対応になっていれば、そのまま警備会社に異常信号として発信されてしまうので止めることが先決。
ガス漏れがあればすぐに対処ですが、今回はアースレッドが原因ですからね。
インターホンの警報が止まってもガス警報器は止まらないので、そちらもすぐに止めてください。

一戸建ての場合

ホームセンターで買ってきて自分で設置したものであれば、警報だけですので止めるだけでいいです。

警備保障会社が設置したものであれば、自動通報機能で警備会社に通報がいってしまうので対処が必要です。

まとめ

アースレッド使用により火災報知器やガス警報器を作動させてしまった。

明らかに火災でないのに近隣住民や驚かせたり管理室に通報がいったりなど、周りに迷惑をかけることはことは避けたいものです。

自宅でアースレッドなどのくん煙剤・くん蒸剤を使用する際は、火災報知器やガス警報器が鳴らないように事前対策はしっかりとしてからにしてくださいね。

 

アースレッドの煙タイプはこちらです。

 

アースレッドの霧タイプはこちらです。