ブラックキャップを犬が食べた!容器ごと飲み込んだ時は病院へ行こうね

おいしくなかったそれ、まずいんだよね。

 

ブラックキャップを犬が食べた!ゴキブリを殺す成分が愛犬の命を奪ってしまうのではとオロオロしてしまいますが、薬剤そのものはそれほど怖いものではありません。

慌てずにゆっくりと対処すれば大丈夫です。

問題はブラックキャップを容器ごと飲み込んだ時。食道や消化管に詰まってしまうと取り返しのつかないことになるので迷わず病院に連れて行ってください。

本記事ではブラックキャップを犬が食べた時の対処法と成分の安全性について説明しています。

万が一の時に慌てないように読んでおいてくださいね。

犬がブラックキャップを食べた時の4つの対処法

  • 容器ごと飲み込んだ
    迷わず病院に連れて行ってください。
  • 容器をなめただけ
    ブラックキャップの有効成分はフィプロニルというものですが、使用されている量は極微量であるため、なめた程度では問題ありません。
  • ブラックキャップを1~2個食べた
    牛乳や水を飲ませてそのまま様子を見ます。
  • ブラックキャップを3個以上食べた
    牛乳や水を飲ませて病院に連れていきます。獣医師にフィプロニルが入っているゴキブリ駆除剤であることを伝えて診療を受けてください。

 

牛乳を飲ませるのは、消化管(胃や腸)の表面に被膜を作ることで成分の吸収を抑えるとされているから。温めて与えると飲みやすくお腹にも優しくなります。

 

ブラックキャップには誤飲を防ぐために苦味を感じる安息香酸デナトニウムが配合されています。これは、子供の誤飲防止のためにりかちゃんの靴やNintendo switchのカートリッジなどにも塗布されている成分です。

味に敏感な犬は口に入れた瞬間苦味を感じて吐き出すので、大量に食べるということはありません。

でもケースそのものを犬がガリガリ噛んで飲み込んでしまうことはありえるので、ブラックキャップの設置場所や保管場所には十分に注意してください。

有効成分フィプロニルは哺乳類には無害

■ブラックキャップの殺虫成分はフィプロニル

フィプロニルはゴキブリなどの昆虫には猛毒となる成分ですが、犬や猫といった哺乳類にはほとんど無害です。

さらに、ブラックキャップにはゴキブリの大きさに効く量しか含まれていませんので、犬にとっては極めて微量であるのです。

■フィプロニルは犬や猫のノミ・マダニの駆除にも使われている成分

背中にポタッと垂らす滴下薬として使われているので犬や猫にとっては安全性の高い薬剤として知られています。

■ブラックキャップを食べたゴキブリを犬が食べた

飼い主としてはその行為自体にゾッとしてしまいますが、成分そのものが犬に影響を与えることはありません。

また、ネズミやカエルと違いゴキブリ自体には問題となる寄生虫はいないので、健康被害を与えることもないといって良いでしょう。

 

ブラックキャップは哺乳類にとっては安全性の高い製品です。しかし、中毒には個体差があるしアレルギーを持つ子は反応をしてしまうこともあります。子犬や高齢の犬の場合は少量でも体調を悪くすることもあります。下痢や嘔吐などの症状があればすぐに動物病院に連れて行き獣医さんに診てもらってくださいね。

犬が届かない場所に設置する

ゴキブリは冷蔵庫の下や壁との隙間など細くて暗い場所を好みます。

ブラックキャップは直径4cm高さ2cmと小さいので犬が入り込めない隙間に置いてしまえば気づかれませんし、ゴキブリに対しては効果的です。

置くだけでは心配だという時は両面テープで貼り付けてしまってください。

猫の場合は、高いところや狭いところが犬よりも得意なので更に注意が必要です。

まとめ

ゴキブリ駆除剤にはブラックキャップの他にコンバットやホウ酸ダンゴがあります。それぞれ使われている殺虫成分が違います。

ブラックキャップは哺乳類にほとんど問題のないフィプロニルが使用されているので、犬や猫がいる家庭でのゴキブリ駆除としてはおすすめなのです。