首都圏に生活の拠点があるので、いまさら田舎にある実家にすむことはない。しかしながら、親が亡くなったらその家を相続せざるを得ない。
ここでは、そんな田舎の実家(親の家)を後腐れなくスッキリとたたむ方法を提案しています。
目次
実家のたたみ方について関係者の意見を確認しておく
親が生きている間に実家のたたみ方について話し合える状態であるならば、親はもちろん相続に関係する兄弟たちで実家をどうしたいかについてよく話しておくべきです。
その際、ひとりっ子であったり兄弟の誰かが相続するということになれば問題はありません。
しかし、兄弟姉妹が数人いて親の財産を共同で相続する場合は意見がまとまらず、親の死後、実家はそのまま放置されるケースことが多いです。
誰も住まない空き家のデメリットを理解する
- 毎年固定資産税を払わなければならない
- 管理しなければ老朽化が進む
- 荒れ果てた空き家が近隣とのトラブルを引き起こす
- 管理されていない空き家は特定空き家のペナルティが課せられる
- 解体すると固定資産税が上乗せされる(最大6倍にもなる)
親の所有財産を確認した上で話し合う
相続人で話し合う場合は、親の家や土地以外の財産について確認しておく必要があります。
プラスの財産以外にも借金やローンを把握しておかなければ、いざというときに負の財産をそのまま引き継ぐことになるからです。
相続放棄の熟慮期間は親が亡くなったことを知った日の翌日から3ヶ月以内。(意外と短い)
それまでに、土地と家の他に十分な財産がなく、かつ、その家がその後空き家になり維持管理(固定資産税や管理費)を払い続けるのが難しいのならば相続放棄も検討してもよいでしょう。
一戸建ての実家をたたむという同意が得られたら
売却をすすめる
不動産会社に相談して、家と土地の査定をしてもらいます。査定をする際は、一社だけでなく複数の会社で査定してもらってください。
複数の会社で査定してもらうことで、その地域での相場を使うことができます。
査定額は不動産会社によって異なるため、田舎の中古物件でも50万~100万の差が出る可能性があります。
お近くの不動産数件に電話して査定してもらう方法もありますが、ネットを利用すると、入力するだけで複数の査定を受けられる(無料)ので便利ですよ。
空き家バンクを利用する
立地条件が悪くて買い手がつかない、解体費用を捻出するのも難しいというときは空き家バンクを利用してみます。
空き家バンクは主に自治体の営む空き家を取り扱うサービスで、サイトに空き家を登録して購入者を探すシステムです。
運営している自治体は契約や仲介業務は行わず自分で直接利用者と交渉しなければなりません。
寄付を考える
土地を自治体に寄付するという方法もありますが。自治体にしてみれば固定資産税をもらったほうが有益であるため、実際に活用できるような土地でなければ殆どの場合、寄付を受け付けることはありません。
無料譲渡サイトに登録しておく
みんなの0円物件サイトは、2020年度は国土交通省「空き家対策担い手強化・連携促進モデル事業」に採択され、全国の複数自治体等と連携をしながら空き家の課題解決に取り組んでいます。